王様と加護
いきなりお城内部です。
「……はい、コレはなんでしょうか?」
「見て分からないか?」
「分かりたくないです……」
と俺は現在、近衛兵とでも言うのだろうか、いわゆる王宮の兵士さん方に囲まれていた。
別に武器を持って取り押さえる……というよりは囲んでいるこの中から出るなよ?的な無言の圧力を発していた。
「……いや、僕あのお城の書庫を見せて貰えないか聞きに来ただけなんですけど……なんでこんな囲まれてどこかに連れられてるんです?ていうか玉座ある部屋って通り過ぎてますが……」
「知っている。違う場所に連れていってるからな」
と初っ端から大ピンチだった。
そして歩くこと数分。とてつもない大きさの扉の前で兵士の皆様は止まる。
「さ、入れ、王がお待ちだ」
「え?王様が?」
「あぁ、玉座に居ないのは私たちは既に知っているからな」
だから無言で王のいる場所に連れてきた……っていや、教えてくれればビクビクしなくて済んだのに……。
と言いたかったが、まぁ要件は早く済ませたいのでそんな恨み言は口の中にしまって扉をくぐる。
「よく来たな!我が娘との夜はどうだった!」
王が最初から言うセリフじゃねぇ……。ってアレ?ていうか、
「俺が来ること知ってたんですか?なんで?」
「無論!我が娘が教えてくれたぞ。トールさんが〜って楽しそうに言ってくれたから、私も嬉しくてな、ついつい準備を張り切ってしまった」
「準備?」
と俺はその部屋の様子に気付く、王がすぐ近くにいたので王を見ていたが、そこはとても大きい本棚がたくさんあり、そこにたくさんの本が並んでいた。
「娘が、君がスキルを知りたがっていると言ってたからね。掃除しておいたんだよ。と言っても私が掃除したわけではないんだが」
と王は「ついてきてくれ」と俺を導いてくれる。
「ここだ、ここのどこかにそのスキルの詳細が乗っていると思う。無かったらそれは謝罪をしなければならないが……」
「いえ!別にここまでしてくれたのでもう十分ですよ……それで見つからなかったらそれは俺の責任なので……」
「そうか。君は優しいんだな。っとスマン私も忙しい身でね、ココは自由に使っていい、私は王の仕事に戻るとするよ」
「はい、ありがとうございます」
「いや娘の頼みもあるんだ。これくらいはなんてことは無いさ」
と王様はそのまま出ていった。
「よし、早速探そうか!」
俺は張り切ってスキルの説明を探し始めた。
スキル「加護」
そのものがその対象物に対し愛された証明。その加護の発現以来その対象者は対象物の様々な恩恵が得られる。
「土の加護」
ありとあらゆる土に愛された者のみが得られる加護。
土を操ることや、対象者が触れた時に土の質が少し上がるようになる。
その上昇した土で作物などを育てる場合成長度が一般的な成長より少し早くなり、作物の質が上がる。
最大レベル(?/999)
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