表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/47

28. 究極拳法殺極破

「ふ、ふざけんな!なんなんだこのザマは?」


ソイツらは今までの連中(パーティ)とは闘いの質が違った。

何年か前に最後にココに来た連中もソコソコは強かったがギガ・ギガンテスの圧倒的攻撃力とHPの前にジリ貧となり、ひとり、またひとりと消し去り全滅させた。


だが、コイツらは?


ピ・ピピピピピピピピピ・ピ・ピ・ピーーーー!!


「うわ!また私じゃん!ちょ!プリンちゃん!ロックオンの時さっきから私の後ろに隠れるのヒドくない?」


「え?そ、そんなたまたまだよぉ?友達を疑うのぉ?

あ、そろそろ来るから離れるわ…頑張って!

…じゃあ、いってらっしゃい!」


ピギューーーーーーー!!!!


「痛いのぉ!コレ痛いのぉ!!い、嫌ぁぁぁああああ!」


ちゅどーん!


当たる直前までいやいやしていたがレーザー光はやはり避けきれず直撃しエアルは宙を舞った。


「お、角度ヨシ!イイぞ!」



「風を掴むんだ!エアル!」



「おお!良い回転だ!コレは高得点難度のヤツだわ…知らんけど。」


ひゅるるるるるるる…


どちゃ「げぴ」


エアルはオレの目の前まで吹き飛ばされ着地と共に変な方向に首が曲がり変な声を出した。


「おー結構飛んだな飛距離!多分新記録だぞ!エアル!やったな!着地も顔面からで見事だ!芸術点も加点されます!」


「…完全回復(パーフェクトヒール)


「痛い。…いや、もう痛くないけど。そして新記録とか芸術点とか全然いらんし。あともう疲れたし。もう走れへんし。らいとくんがプリンちゃんの時となんか扱い違うし。…ぶつぶつ」


エアルは即座に回復したが地面に突っ伏したままブツクサ言い始めた。


「こら!何いつまで転がってブツクサ言ってんだホレ!立て!攻撃だ!さっさと行け!サボるな!走れ!ぼやぼやして攻撃ロスすんな!姉御はもう雷斬(らいき)り終わったぞ!ゴーだ!ゴー!」


「ひぃぃっぃ!ヒドすぎる!飛距離出た分、遠いし!」


姉御が走り込んでいるエアルに合わせ絶妙なロングスルーパスを放り込みギガ・ギガンテスの次の攻撃前に至近距離でジャンプしたエアルの手元に聖剣が吸い込まれた。


雷斬(らいき)りぃぃぃぃ!!!!」


ズギャスらっしゅヤーーンn!!!!!


「ゴール!ゴルゴルゴル!ゴーーーール!ナイスパス!姉御!ナイスラン!エアル!さあ、もう一本いこうか!」




ピピピピピ・ピピピピピピピピピ・ピ・・・



「まだかよ。しつこいな。HP高過ぎだろ?20万以上もあんのかよ?さすがにウザいな!」


20回ほどこのハメ作業を繰り返していたがまだギガ・ギガンテスは沈む気配が無い。


ガ・ガ・ガピー!

『この!ウザいのはテメーらだ!このぉ!なんなのだ!?貴様らは?いい加減にしろ!何回も何回もハメやがって!もうわかった!もーわかったゾ!お前らの弱点が!お前だな!そこの隅っこで(やかま)しい回復魔道士さえ潰してしまえばお前らなんかすぐに全滅するんだ!喰らえ!!』


大音量スピーカーで()()()()がなんかキレ気味にやいのやいの言い始めた。

さすがにこんだけハメられたらキレるのもわからんでもないが。


コレまで近接距離でうろちょろしていたオフェンス2人に攻撃を集中していたがようやく()()()()が回復源のオレに気付き、今からオレを狙ってくるみたいだ。


「だが、それは悪手だぞ」


ピーーー・・・ピピピピピピ


ギガ・ギガンテスのポインターがオレを捉えた。


ポインターはオレのカラダを舐める様に照準を合わせオレの額に合わさった時甲高い機械音を発した。


ピーーーーーーーーー!!!!!


『死ねぇぇぇえええ!』


チュイィィィン


・・・


チュドォォォオオオオオオオン!!!!!!


打ち出されたレーザーはオレを貫通しその後ろの床を爆発させていた。


『な…んだ』『と


「『瞬間視差幻術(スパークルージュ)』既に()()にオレはいない!』


そしてオレ自身はギガ・ギガンテスの目の前に既に飛び込んでいた。…飛び蹴りの体制で。


「伏線!自己回収!愛を取り戻せ!

武道家スキル最終奥義『究極拳法殺極破(マックスブレイカー)』!!!」


メキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキ


ギガ・ギガンテスの一つ目からオレは闘気を纏い飛び蹴り体勢のまま凄い勢いでメリメリめり込んでいった。


『えっ!?ぎゃぁあ!ちょ、ま待て待て待て待て!!やばい!!来る!来てる!?ダメだって!来るな来るな来るなぁぁぁぁああああぁぁぁぁ!!!!』


そのまま()()()()搭乗席(コックピット)まで一直線に貫いていった


メキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキバガッボギ「あぎゃ」ベギポキポキポキパカビキキボギメキメキメキメキメキメキメキキメキメキメキメキメキメ「ぎぺ」メキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメペキコキポキ「おげ」コキゴリゴリベギポキポキポキパカビキキボギペキコキポキコキ「ぐえ」メキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキベギポキポキポキパカビキキボギペキコ「ひぎ」メキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキキポキコキゴリゴリ「ぶぴ」メキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキベギポキポキポキパカビキキボギペキコキポキコキゴリゴリメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメキメリメリメリモココ…ズッパーーーーーーン!!!!


  どっごーーーーーーーーーーーーーーーーん


そして()()()()を途中で飛び蹴りメキメキピックアップしてそのままメキメキしてギガ・ギガンテスのギガケツから飛び出しそのまま地上に中のヒトこと『魔王バロンビ・エント』を叩きつけた!


オレは着地の勢いを殺す為、床に片手を付けて数十メートル砂埃を上げながらズザザっと滑りそしてピタリと停止した。


「・・・この程度の魔王なら単独(ソロ)でも攻略出来たな。…まあ結果論だけど。

さて?引っ張り出したが2連戦はあるのかな?」


姉御とエアルが口を開けたままギガ・ギガンテスの近くでポカンと固まっていたので



「2人ともちょっと離れた方がいい。こういう巨大メカ系は決まって…」


と注意しようとした瞬間、これまでにない程の大爆発が起きギガ・ギガンテスの至近距離にいた姉御とエアルはそれに巻き込まれ宙を舞った。




ひゅるるるるるるる…

ドチャ×2…「「げぴ」」


…その結果、2人とも今までの最高飛距離を大幅に更新した。


「…完全回復(パーフェクトヒール)×2」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ