表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/18

 3 3年前

――3年前――


「お前、何か今日はヘンだぞ、ミョーにはしゃいじゃって。どうしたんだ? 無理しなくていいぞ」


 いつも明るい彼女だが、今日は輪をかけて明るい。というか、わざと明るく振る舞っているように感じる。

 何だろう、この違和感。妙な感覚が俺を包む。


「わっ! そんなに優しいこと言ってくれちゃって。そっちこそヘンだよね。あっ、もしかしたら私のこと、好きなんじゃないの?」


 それでもなお明るさを増す彼女の言動に、胸騒ぎが全身を怪しく駆け巡る。


「バ、バカ! っんなわけねえだろー」


 だけど返す言葉は額面通りに受け止めた単純な言葉セリフ


「わー、赤くなってる」


「なってねえよ。そんなこと言ってお前こそ、ホントは俺のこと好きなんじゃねぇの? ほっぺ赤いぞ! ん?」


 なんて言いながら、右手で彼女の頬をつまんだ。

 すると彼女は俺の手を振り払い、ムキになって答える。


「そ、そんなわけないでしょ! ほんと、ばっかじゃないの? それに私達は親友なんだから、そんな恋愛感情なんか、あるわけないじゃない」


 キッパリと言い放つ彼女に、ドキンと鼓動が大きく唸る。

 俺は返す言葉を無くし、ポツリと呟いた。


「……そうだな」


 あるわけないよな。子供の頃からの約束だもんな。



お読み下さりありがとうございました。


次話「4 幼馴染み」もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] まだ始まったばかり感。 これからの展開に期待ですね! 楽しみです。
[良い点]  ショートストーリーが展開されて面白い感じがしました。 [気になる点]  私の読み方が悪いのか、まだあやしさを感じられませんでした。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ