プロローグを書けないなら書かなきゃいいじゃない
どの作品も第1話はプロローグだ。
ここで読者を掴むのだ。
頭の中には数千文字からなるプロローグが浮かんでくる。
書いてみる。
自分で読んでみる。
これはアカン。
キーワードとあらすじに惹かれてワクワクしながら開いた第1話がコレだったら……
確実に閉じてる。
何が悪いのだろう?
最初に目についたのは…… 説明ばっかりなところだ。
自分が読者である時に 「説明」 を読んでいるか? …… 大概読まない。
それが必要なエピソードを読む際に 「ああ、最初の頃に書いてあったなあ」 と思い出しながら第1冊の冒頭を見返したりする程度だ。
基本に立ち返ろう。
読みたい物を書くのだ。
場の描写? 登場人物の描写? 世界? 世界観? 伏線?
そんなものは、読んでいるうちに自然に頭に入ってくればいい。
それ以上に説明が必要な 「設定」 の物語は …… 読まないし、書く気もないし、書く技量もない。
よし。プロローグから説明を除いてみよう。
説明を書くために捻くり回した文章も全部捨てよう。
本文 (当時の第2話) を書くために必要なものだけを残そう。
1行だけ残った。
※筆者注: この1行は拙作の 「姫様が行く!」 の第1話目に今でも残っています。1行目 ■・・・ として。
んー
そうだ! プロローグを書けないなら書かなければいいんだ!
これぞ逆転の発想。
書けないものを四苦八苦して無理やり書いたって、読者が食いついてくれる掴みになる訳がない。
※筆者注: 想定読者は自分。
プロローグは要らない。
いきなり本文を書き始めればいいんだ!