Plant power
初めてです。これから精進致しますのでどうぞよろしくお願いします。
今からそれは昔々。まだ、神様が下界に住み人間が存在しなかった時。自我を持った一輪の花が咲いた。それはそれは、誰が見ても立ち止まって見てしまうほどの美しく、また力強かとても大きな花でその姿に心奪われた動物たちが沢山集まってきた。時にデート出来たり、時に雨風を凌いだりと沢山の理由で集まってきた。
しかし、この花を我がもので扱おうとする者達がやってきた。それは虫だ。花は虫によって自慢の花、葉、茎、など沢山の部分を傷つけられ次第に細々しくなってしまった。花は考えた。
‘どうして自分たちは抵抗する手段はないのだろうか...自分という大きな花でさえここまでやられているのだから他の仲間たちは...’
花は必死に考えた。他の仲間の為にも自分しか無い‘頭’を使って。何日も何日も花は考えた。栄養を摂ることも忘れ何日も考えた為みるみる痩せ細り誰も近づかないほど見すぼらしくなってしまった。
そんな日が何日も続き見かねた神様が花に対して事情を聞いた。空は晴れているのに花の周りだけとてもじめじめしていた。
「花。お主はなにをしているのじゃ?ここ数日何も摂っとらんから、見るに耐えんぞ」
「神様。どうして僕たち植物は‘虫’に対して何も対抗する手段がないのですか?」
「それはの、花。そういう自然の摂理じゃからだよ。‘植物’は‘虫’に、採取される。そういう何があっても覆されることのない摂理だからじゃ」
「神様、ではなぜ私という‘自我’を持つ植物を生み出したのですか?神様...私はこのまま仲間が何も抵抗することなくやられていくのはいやです!」
「確かに覆せない摂理かもしれません。でも、私達にだって命はあるんです...!」
「お願いです。神様。どうか私達に抵抗手段を下さい。私たち一人で‘虫’に勝てなくても力を合わせれば‘虫’に勝てる力を..!」
「花。お主...そこまで考えておったのか...」
「よし、わかった。じゃが、儂には摂理を変えるほどの力は持っておらん」
「なので、主たち‘植物’には花言葉(Plant power)を授けよう。主たちの特徴によって色々な恩師が授かるようにしておいた。」
「また、その姿では‘虫’と戦うことはできないだろう。なので今後進化で生まれてくる‘人間’の姿に、主たち‘植物’全員してやろう。」
「しかし、さっきも知ったが儂には自然の摂理を変えることはできん。なので、同じように‘虫’にも元ある能力を高め、巨大化することになる」
「それでも良いか?花?」
「神様...本当にありがとうございます。私たちに抵抗手段を下さって...」
「主たちの頑張りを期待するぞ。」
「久しぶりに世界を変えたわい。少し寝てくるからそこまでには滅びるじゃないぞ」
「もし、滅びておらんかったらまた何かを授けようかの。」
こうして‘植物’は‘虫’への対抗手段をもち、生きていくのとになったのだ....
1000年後...
オギャーオギャー
「あら、奥様!逆子です!とても赤ちゃんが弱っています。」
「早く早く!誰か!!!誰か来て!」
生まれて早々に危機を迎えた英雄は災厄の時代にこうして生まれたのだった...