第5話 投影石とステータス
今回は、ステータス紹介がメインとなっています。文章の部分以外飛ばしてもらっても問題はありませんが、ここでアドルクス公爵家の主要な使用人の名前、年齢、スキルなどが紹介されていますので、読みたいと思う方は読んでください。HPなどについては、数値は殆ど適当なので、気にしないで下さい。
目の前には、父のステータスが映し出されていた。
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夕食の後、僕は皆にステータスはどのくらいなのかと聞いていた。すると父が、
「皆のステータスが気になるのなら、久しぶりに全員確認するか。少しは上がってるかもしれんしな。」
と言い出したのだ。どうやら、使用人の人たちは、この家に来た時に1度計測しただけで、それ以来一度も測っていないそうだ。平民はステータスを測ることは、ほとんどないそうで、街に入るときの検問所に[名前][年齢][種族][職業][Lv]のみがわかる【投影石】があり、それで測るか、子供のころに学院や学園などの学校で年に2度測ることくらいだそう。そもそも、【投影石】でステータスを測定するのは、相手の素性を確認するためだそう。確かに、自分のステータスは自分で確認できるしな。ちなみに、この検問に使う【投影石】は〖隠蔽Ⅲ〗までなら無効化でき、学院や学園ではその規模にもよるが、エイヴィスティン王国最大最高峰の、王立フィオレンツ学園や国立レーナンス学院は、侯爵家と同じ〖隠蔽Ⅶ〗までなら無効化できる【投影石】が設置してあるそうだ。
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映し出された父のステータスは、
[名前] スモーツ・ベリル・アドルクス
[年齢] 24
[種族] 人
[職業・称号] アドルクス公爵家当主
[Lv] 67
[HP] 1547
[MP] 2134
[ATK] 4056
[DEF] 3328
[SP] 77
[魔法適性]
火属性 雷属性
[スキル]
〖威圧Ⅴ〗〖速読Ⅴ〗〖敵意感知Ⅴ〗
なるほど。こんな風に映し出されるのか...【投影石】は10㎝×20㎝くらいの大きさの石で、魔法陣が彫られていた。その石の上に前世の3D画面のようなものが飛び出していて、父のステータスを表示していた。父は、2属性持ちのスキルはスキルレベルⅤで3つ取得している。このステータスはこの世界では、上の方だという。
次に、母のステータスを測った。
[名前] シルビア・ベリアン・アドルクス
[年齢] 22
[種族] 人
[職業・称号] アドルクス公爵家夫人
[Lv] 24
[HP] 356
[MP] 634
[ATK] 205
[DEF] 328
[SP] 14
[魔法適性]
風属性 光属性
[スキル]
〖記憶力上昇Ⅲ〗〖魔法詠唱短縮Ⅲ〗
母も、スキルレベルⅢのスキル2つ持ちで、女性の中では上の方らしい。2属性持ち自体珍しいのに、両親が2属性持ちとは...
次に、警備の人にも来てもらって、今屋敷にいる手の空いている使用人の皆の測定をした。
[名前] カール・バッカス
[年齢] 57
[種族] 人
[職業・称号] アドルクス公爵家家令兼執事長
[Lv] 53
[HP] 1300
[MP] 876
[ATK] 4180
[DEF] 3298
[SP] 60
[魔法適性]
土属性
[スキル]
〖職業能力向上Ⅶ〗
[名前] イエイツ
[年齢] 34
[種族] 人
[職業・称号] アドルクス公爵家執事
[Lv] 45
[HP] 1009
[MP] 1039
[ATK] 3120
[DEF] 2565
[SP] 32
[魔法適性]
水属性
[スキル]
〖職業能力向上Ⅴ〗〖動体視力向上Ⅳ〗
[名前] クルード
[年齢] 42
[種族] 人
[職業・称号] アドルクス公爵家執事
[Lv] 48
[HP] 1048
[MP] 2319
[ATK] 2198
[DEF] 2987
[SP] 34
[魔法適性]
火属性
呪術魔法
[スキル]
〖職業能力向上Ⅵ〗〖魔法威力上昇Ⅳ〗
[名前] パーシャ・アルマス
[年齢] 33
[種族] 人
[職業・称号] アドルクス公爵家メイド長
[Lv] 46
[HP] 786
[MP] 1971
[ATK] 1348
[DEF] 879
[SP] 22
[魔法適性]
水属性 氷属性
[スキル]
〖職業能力向上Ⅶ〗
[名前] ユーリ
[年齢] 28
[種族] 人
[職業・称号] アドルクス公爵家メイド
[Lv] 36
[HP] 756
[MP] 1087
[ATK] 1209
[DEF] 699
[SP] 26
[魔法適性]
火属性
[スキル]
〖職業能力向上Ⅵ〗
[名前] ケイン
[年齢] 26
[種族] 人
[職業・称号] アドルクス公爵家メイド
[Lv] 34
[HP] 689
[MP] 1190
[ATK] 1098
[DEF] 758
[SP] 18
[魔法適性]
風属性
[スキル]
〖職業能力向上Ⅵ〗
[名前] ケヴァン・ハーゲン
[年齢] 48
[種族] 人
[職業・称号] アドルクス公爵家警備隊長
[Lv] 79
[HP] 1898
[MP] 2429
[ATK] 6034
[DEF] 4012
[SP] 16
[魔法適性]
火属性 闇属性
[スキル]
〖戦闘能力上昇Ⅵ〗〖気配察知Ⅶ〗
[名前] レード
[年齢] 49
[種族] 人
[職業・称号] アドルクス公爵家警備隊員
[Lv] 72
[HP] 1698
[MP] 2001
[ATK] 5154
[DEF] 3880
[SP] 39
[魔法適性]
風属性 雷属性
[スキル]
〖戦闘能力上昇Ⅶ〗〖鑑定Ⅴ〗〖威圧Ⅵ〗
[名前] ジール
[年齢] 43
[種族] 人
[職業・称号] アドルクス公爵家警備隊員
[Lv] 70
[HP] 1534
[MP] 1979
[ATK] 5031
[DEF] 3963
[SP] 1
[魔法適性]
土属性 木属性
[スキル]
〖戦闘能力上昇Ⅵ〗〖拘束Ⅶ〗
[名前] ジェスト・バッチェリ
[年齢] 41
[種族] 人
[職業・称号] アドルクス公爵家料理長
[Lv] 33
[HP] 668
[MP] 456
[ATK] 209
[DEF] 315
[SP] 8
[魔法適性]
火属性
[スキル]
〖調理技術向上Ⅴ〗〖料理完成度向上Ⅳ〗
[名前] ルイド
[年齢] 39
[種族] 人
[職業・称号] アドルクス公爵家料理人
[Lv] 30
[HP] 616
[MP] 398
[ATK] 189
[DEF] 145
[SP] 7
[魔法適性]
水属性
[スキル]
〖調理技術向上Ⅳ〗〖補助技能向上Ⅴ〗
[名前] ゼラム
[年齢] 27
[種族] 人
[職業・称号] アドルクス公爵家料理人
[Lv] 36
[HP] 756
[MP] 498
[ATK] 229
[DEF] 395
[SP] 30
[魔法適性]
風属性
[スキル]
〖調理技術向上Ⅲ〗〖鑑定Ⅳ〗〖記憶力上昇Ⅴ〗
これが、我が家の使用人の皆のステータスだった。やはり、職業に合ったスキルを取得している人が多いようだ。一応、僕も〖鑑定Ⅹ〗で確認したので、隠蔽している人はいないようだ。僕のステータスも【投影石】で測ってもらったが、問題なく隠蔽できているようだ。やたらと、使用人のステータスやスキルが良い理由は、この家の使用人の採用条件に、
・執事・・・Lv40以上。ステータスのHPが1000以上。MP+ATKが4000以上。DEFが2500以上。スキル〖職業能力向上Ⅴ〗以上取得。
・メイド・・・Lv30以上。ステータスのMP+ATKが2000以上。スキル〖職業能力向上Ⅴ〗以上取得。
・警備・・・Lv70以上。ステータスのHPが1500以上。MP+ATKが7000以上。DEFが3500以上。2属性以上の適性持ち。スキル〖戦闘能力上昇Ⅵ〗以上と、その他にスキルレベルⅤ以上のスキル1つ以上取得。
・料理人・・・Lv30以上。ステータスのHPが500以上。スキル〖調理技術向上Ⅲ〗以上と、その他にスキルレベルⅢ以上のスキル1つ以上取得。
という内容が、あるからだそう。初めて見る使用人もいたが、他の仕事をしていて僕が見たことがなかっただけだった。しっかり覚えとかないと。他にもたくさんいるみたいだし。
エリスのステータスを鑑定してみると、
[名前] エリス・ベリアン・アドルクス
[年齢] 0
[種族] 人
[職業・称号] アドルクス公爵家長女
[Lv] 1
[HP] 13
[MP] 19
[ATK] 11
[DEF] 8
[SP] 0
[魔法適性]
水属性 闇属性 無属性
だった。3属性の適性持ちとは、将来楽しみだな。皆のステータスで、この世界のレベルがどのくらいなのか、ある程度分かった。明日からは、この世界のことについて調べて行こう。そう思いながら、僕は自分の部屋へ行き、眠りについた。
ここで登場した人たちが、次出てくるのは第1章が終わるとだいぶ先になると思います。番外編での登場もあるかもしれません。