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運命の
本当に夢だったのかな....
そっと鳴り響く目覚ましを止めた。
私、花川由依は出会ってしまったのだ。
運命の人に。
「ううん、こんなのただの夢」
そう呟きながら夢じゃないことを願った
運命なんてこれっぽちも信じてなかった。
だからバカになって今回だけ信じて見る。
(確か...夢では........んー思い出せない!!)
でも最後出会っちゃったんだ。王子様みたいな素敵な人に......
私はそっと窓を開けて辺りを見渡した。
いつもと変わらない自分の部屋からの景色。
けど何かが違う気がした。