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プロローグ

初オリジナル小説です!温かい目で見た頂けると幸いです!

時は約1500年前…。それは大きく多大な戦争が繰り返され、多くの人間が戦死していった。そして、1つ、また1つと国が滅んでいく…。そしてまたある1つの国が終わりを迎えようとしていた…。



「バレッタ様!お逃げください!ここは最早危険です!バレッタ様だけでも逃げてください!


「駄目だ!お前達を残して逃げたくない!余は最後まで!命尽きるまで戦うぞ!」


「バレッタ様!敵軍が総攻撃をかけて来てます!」



彼女はとある国の女王『イリネス・バレッタ』


弱冠16歳で女王となり、皆に親しまれていて、平和的解決を願い、戦う事を嫌っていた。


しかし、とある日敵軍が攻めてきたのだ。イリネスの国の者達は説得に応じていたが、敵軍はそれに却下してしまい、損大なダメージを負ってしまった。


そして、イリネスも不本意ながら戦う事を選んだ。彼女には生まれながらの力を持っている。


それは光と闇を操れる事だ。2つの属性を使える者は極僅かで珍しい、故に敵軍はイリネスの力を欲しくなり、攻めてきたのだ。



「皆の者!下がっておれ!」



イリネスは両手を広げ、足元に白い魔法陣が現れ出す。



「壮麗たる光の波動よ…我が敵に裁きの力を!」



魔法陣が消え、両手に光が集まる。



「ホーリー・バッシュ!」



両手を地面に付けたと同時に数キロ先に光の柱が現れ出し、敵軍の3割が消えていった。



「おお!」


「これが…バレッタ様の魔法の力!」


「まだ安心してはならぬ!」



それでもまだ敵の数は残っている、そこでイリネスは足元に黒い魔法陣が現れ出す。



「絶望の淵に染まれ!響かせ!」



イリネスの足元の魔法陣が消える。



「ダーク・グランギューレ!」



手を地面に叩きつけると巨大な黒く丸い物体が敵軍に落ちてきた。


地面に接触した瞬間、重圧が敵軍に襲いかかり、敵軍の4割がその重圧に押し潰された。



「バレッタ様!バレッタ様!」


「皆の者!決して諦めるな!必ず勝機がある!」



その時だった…!



ビシュッ…ドッ!


「なっ…かは…!」


「バ…バレッタ様あああああ!!!!」



イリネスの体に弓矢が突き刺さってしまった。



「イリネス様!」


「グ…グライか…!」


「はい!」



イリネスに近づいてきたのは、右腕の『グライ・ジート・キーネスト』だ。彼も年齢は23と若く、幼い頃からイリネスを見守っていた。



「イリネス様!お気を確かに!」


「グライ…余は…死ぬのか…?」


「死んではいけません! 貴方にはまだやるべき事があるのです!」



グライは涙を堪えて回復魔法でイリネスを回復させるが…。



「無駄だ…見てみると、この矢に…毒が仕込まれてある…。 しかも、猛毒が…」



敵軍が猛毒により、グライの使う回復魔法が回復しきれないのだ。



「グライ…もういい…。 余はもう…逝く…」


「イリネス様!私は、私は!貴方がいなければ…!」


「グライ…生まれ変わっても…余を護って…くれ…る…か…?」



イリネスのその言葉に、グライは涙が溢れて止まらなかった。



「イリネス様…!貴方が死ぬというのなら…私も…共に歩みます!」



グライの覚悟をした言葉に、イリネスはニコッと笑顔をした。彼女は女王でも年齢はまだ16歳の少女。その少女の命が尽きようとしている。



「そうか…共に…生まれ変わっても…余の事を…忘れるでない…ぞ…」



そう言い残したイリネス・バレッタは16年という短い生涯を閉じた…。



「イリネス様…私は…間もなく貴方の元に向かいます…!」



強大な敵軍に立ち向かうグライ。



「イリネス様…私も…今、向かいます…!」



敵軍の剣によって、グライの体が貫かれ…、彼も23年の生涯に幕を閉じたのだ…。










それから1500年の月日が流れて…。










20××年 ○○県内



ジリリリリ!ジリリリリ!



「ううん…、むう…」



机の上にある目覚まし時計のベルが鳴る。



「うん…」



バンッと目覚まし時計のボタンを押したが、少女はまたベットの中に…。



「Zzz…」


「ちょっと煉華!いつまでも寝てないで、そろそろ起きないと遅刻するわよ!」


「ううん…後5分~…」


「あと5分じゃないわよ、ほら!起きて!」


「ううん…愛理お姉ちゃん…?」



煉華と名乗られた少女は姉の愛理と名乗った少女に起こされる。



「ほら、もう朝食の用意が出来てるわよ。 起きなさいな」


「ううん…?わあああああ!!!!」



部屋一室に少女の声が響き渡る。


またごく普通の1日が始まろうとしていた…。

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