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天晴学園中等部 ~続き~

天晴学園に転入してから2週間ほどがたった。天晴学園は北校舎、南校舎、東校舎、西校舎、本校舎と別れていて、全部の校舎に二つずつ保健室と体育館、グラウンドがある。ちょうど校舎が五個あるから、北校舎は桜組、南校舎は桃組、東校舎は菊組、西校舎は鈴蘭組、本校舎が菫組と別れている。だから他の組の生徒が合うことはほぼない。会うとすれば始業式とか、終業式の時に天晴ホールで会うってことだけかな……。食堂もそれぞれの校舎に二つあるから、混雑することもないし……。凛音ちゃんがいたおかげで、2週間を過ごすことができた。生徒会のお仕事も、それほど大変じゃないというか……。というか、凛音ちゃんがいてくれなかったら、私、2週間も過ごせてなかったと思うっ……!私はさほど話が面白いわけじゃないけど、いつもうなずいて聞いてくれる凛音ちゃんに感謝しかないっ……!つくづく、凛音ちゃんがいてくれてよかったな、って思うんだっ……!そして、一か月が過ぎ、7月上旬。私が編入してきたのも、もう6月かぁっていっつも思うんだっ……!真夏だから、私はウィッグの髪をポニーテールにして通っている。いい加減、ウィッグを取りたいなぁっていつも思うんだよね……。でも、お母さんからの言いつけだし、守らなきゃって思ってる……!そう思っているのもつかの間、もう7月中旬。ある日、凛音ちゃんが言った。

「ねぇ、美来ちゃん。この天晴学園には、暴走族がいるのって知ってる?」

暴走族……?って、あの喧嘩したりする……?私の知識がなくて申し訳ないけど、凛音ちゃんに聞く。

「このあたりの平穏を保っているのもその暴走族たちなんだ。メンバーはわからないけど、総長はネオンって呼ばれてる。」

ネオン……元素の名前だよね……?

「その暴走族の名前はNockっていうの。」

Nockかぁ……なんだかんだ名前が似てるかもしれない……。

「だけど……かかわらないほうがいいと思う。ほぼ、このあたりの平穏を守っているのは幹部とか総長らしいから。下っ端はガラが悪くて、すぐに喧嘩を吹っかけてくるらしいよ。」

このあたりの平穏を守っているのは幹部や総長だけ……確かに危ないかもしれない……。だけどこんな平和な天晴学園に暴走族がいるなんて、信じられない……。あともう一つ、疑問に思っていたことを凛音ちゃんに話した。

「凛音ちゃん、あの……私が編入してきた日に、退学って先生が言ってたじゃない?それってどういうこと?」

「え……⁉美来ちゃん、もう1か月もいるのに知らなかったの……⁉」

凛音ちゃんはそう驚いたけれど、話を続けてくれた。

「退学って言ってたのは、今宮さんの事だよ。フルネームは今宮紫穂さん。1年生のころから生徒会だったんだ。だけどたぶん、美来ちゃんのほうが成績が優秀だったから紫穂さんは退学になったんだと思う。」

生徒会を維持するには、成績上位をキープするしかないんだ……。もしそれが守れない場合、退学って……。

「そういえば聞きたかったんだけど……編入試験、何点だったの?」

えっと……確か……。

「満点、かなぁ……?」

「え、美来ちゃんすごっ……!編入テストって、超難しいんだよ……!」

「えっと、たまたま得意な問題ばかり出たおかげです……。」

「美来ちゃん、ここよりもっと上の大学とか目指せるんじゃない?塾でもやってたの?」

「うーん……お母さんに勉強を教えてもらってたの。」

「へぇ。そうなんだ。私、成績がやばいから塾はいらされてるの。勉強はまぁまぁ好きだから問題はないんだけどね。」

「そっか……。」

でも、十分頑張ってる凛音ちゃんはすごいと思う……!

口に言ったとしても、お世辞に思われそうだから言わないで置いた。これからも凛音ちゃんと仲良くやっていけそう―――私は、凛音ちゃんに向けて微笑んだ。

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