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天晴学園中等部

朝起きてドレッサーの前でカラコンと伊達メガネをつける。ウィッグはくしで少しとかして前髪を眼鏡の前に戻した。さすがにお風呂の時はとっていいって言っていたし……。制服に着替えて学園専用の靴下をはく。この靴下はひざ上で、黒色のニーハイソックス。靴下の上の部分には天晴学園のTが筆記体で書いてあって、ゴールドの糸でとても高級そう。洗面所に行って顔を洗い、歯磨きをする。それから、食卓へと向かう。食卓にはすでに、お母さんと守人さん、直人くんらしき人がいた。

「おはようございます。」

「おはよう、美来ちゃん。直人と会うのは初めてだよね。この人が直人だよ。ちなみに美来ちゃんと同じ天晴学園で同じ学年だからわからないことは直人に聞いてくれたっていいからね。転入初日で不安かもしれないけど、頑張ってね。」

そういってお母さんと守人さんは仕事場に行った。

「え、えっと、これからよろしくね……な、直人くん。」

「……」

へ、返事がない……。身長差のせいで座っていても見下ろすような形になっている直人くん。

「……そろそろ行かなきゃ遅刻するけど。」

「え、ウソ……!」

時計を見ると、もう7時30分。って、い、急がなきゃ……!急いで朝ご飯を食べ終え、通学バッグをもって家を出る。外に泊まっていたのは黒塗りのリムジン。お、大きすぎる……。運転手さんの付き添いの人がドアを開けてくれて、中に入る。リムジンの椅子はすごくふかふかですごく高級そうだった。運転手さんが天晴学園の校門の前で車を止めてくれた。周りにはいろんな高級そうな車が止まっていて、中からお金持ちそうな人がたくさん出てきた。い、いかにもセレブって感じ……!それもみんなお顔が整ってるよ……なんか私がこれからこの学園に行くのだと思うと、ちょっと不安だ……。私だけかわいくないから目立ちそう……あはは……。とりあえず校舎の中に入ったけど……。

「誰?アイツ。めっちゃ地味。」

「初めて見た。今日編入してきたのかな?」

うぅ……。視線がすごすぎる……。それもいい視線ではなくて、もちろん悪い視線。俯ぎがちに歩いて何とか職員室に来た。ドアをノックして先生が出てきた。

「あら、あなたが編入生かしら?あなたのクラスの担任の先生を連れてくるわね。」

女の優しそうな先生がそう言ってくれて、私が入るらしいクラスの担任の先生を連れてきてくれた。

「榎川か」

私を見てそう言った担任の先生。ん?榎川?あ、そっか。守人さんとお母さんが籍を入れたからかな?なんかちょっと新鮮……!

「俺は篠川。ふつうに篠川先生って呼んでくれ。榎川が在籍するクラスは菫組だ。」

天晴学園は花の名前でクラスが分かれていて、菫組、桜組、桃組、菊組、鈴蘭組とある。成績順で割り振られているようで、一番下が菊組、その次にしたが鈴蘭組、3番目が桃組、上から二番目が桜組、上から1番目が菫組だ。これは天晴学園の階級制度のようなもので、菫組の生徒の意見は絶対。下のクラスはそれを守るしかないというルールがある。それを破ると、菫組から選ばれる生徒会から罰が下されるんだとか。どうやら組ごとにバッジがあるようで、それをブレザーの刺繍の上につける。それぞれのお花のバッジにはそれぞれの組のお花が書かれていて、私は菫組だから菫のお花が書かれたバッジ。その上には自分の名札バッジをつける。らしい。

「そろそろ教室に行くか。榎川。」

「はい。」

先生にそう返事をして、一緒に菫組の教室のドアの前までやってきた。

「じゃあ俺が呼んだら入ってきてくれ。」

「わかりました。」

自己紹介するんだよね……。何か一気に緊張してきた……あはは……。先生が中に入って数分ほどたった後、名前を呼ばれたので中に入った。

「自己紹介をしてくれ。」

「榎川美来ですっ……!よろしくお願いします……!」

そうやって頭を下げると、声が聞こえてきた。

「え~……女子って聞いてたから美少女かと期待してたのにガリ勉だったかぁ」

「なんかめっちゃ地味子……こんな奴が勉強できんのかな」

「めっちゃベンキョーできそう。ぶはっ」

「なんか直人様と名字一緒なんだけど!全然似てなくて草」

「美来なんてキラキラな名前つけられてかわいそ~」

か、肩身が狭すぎるっ……。

「榎川の席はじゃあ一番後ろの窓側の開いている席だ。」

ほっ……一番後ろでよかったっ……。一番前とかだと視線にいたたまれなくなりそうなんだもんっ……!ソウッと右隣を見てみると、直人くんが隣に座っていた。

「こ、これからよろしくお願いします……」

先生にばれないように小さな声でそういうと、直人くんは少し小さくうなずいてくれた。

「あ、あと話忘れていたが、榎川は生徒会に入ることになった。逆に、今宮は榎川に生徒会バッジを渡した後、退学処分となる」

今宮と呼ばれた女の子は真っ青な顔で震えているようで、私の机に生徒会のバッジを置いた後、荷物をまとめて教室から出て行ってしまった。生徒会のバッジを眺めてみると、どうやら天晴学園と書いてあるようで、その下にはきれいな何かのお花。これはたぶん……ユリのお花かな?実は私、菫が一番好きなんだけど、次に好きなお花はユリのお花なんだ。前のおうちのお庭に生えていたから……。あと、好きな理由はもう一つある。もう死んでしまったお父さんが、私のお誕生日にくれたお花なんだ。それからは、玄関のところにユリのお花を飾るようになったし……。とりあえず生徒会バッジを制服の組ごとのバッジの上につける。すると、前の席の子が、声をかけてくれた。

「ねぇねぇ、あなた、榎川美来ちゃん?友達になってくれる?っていうか、いきなり編入して生徒会とかすごく頭がいいんだね!うらやましいな……。」

わ、可愛い……!にっこり微笑んで私なんかに声をかけてくれる前の席の子。

「あ、ありがとう……!友達になってくれるとうれしいな……!私、榎川美来……!よろしくね……!」

「美来ちゃんの名前って、キラキラしてるよね~!私、鳳城ほうじょう 凛音りんね。よろしくね!ねぇ、美来ちゃんって呼んでもいい?私のこと、呼び捨てでもいいし、凛音ちゃんでもいいよ!」

「じゃあ凛音ちゃんって呼ばせてもらうね?」

そう言って、にっこりとほほ笑むと凛音ちゃんは少し顔を赤くした。

「美来ちゃん、可愛いな……私が守らなくちゃだよね!!」

何か意味不明なことを言った後、凛音ちゃんはほほ笑んだ。とりあえず、凛音ちゃんがいる限り、学園生活はあんたいだ……!その日は、凛音ちゃんとおしゃべりしたり、授業を受けたりして過ごした。

第2シリーズ目です!楽しんでくれたらうれしいです(*'ω'*)これからも、美来と直人の関係を見守っていてください!なお、作品の更新が遅れることがあります(´;ω;`)なるべくたくさん更新をしたいと思ってるので、その分頑張ります!では、さようなら

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