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守人さんの家

もしかすると名前が美来なのに雪と書いてあるかもしれません。その場合は、美来と読んでください。よろしくお願いいたします。

                                       なな

「い、家が広すぎるっ……」

私のつぶやきに、お母さんがうなずいた。

「ホントよね……。何度も来たけれど、やっぱりなれないわ。」

え、何度も来たの?口から出そうになった言葉をグッと抑える。

「ここが美来ちゃんの部屋だよ。」

守人さんがそういって二階の一番東にある部屋のドアを開けた。私は一応男の子恐怖症なんだけど、守人さんは怖くない。優しいからかな……?

「女の子ってどういうものが好きかわからなくって、とりあえずシンプルにしてみたけど……。気に入らなければ言ってね。」

「い、いえ、とても落ち着きます……!」

実は私も、部屋はどうすればいいのかわからなくて、あっちの家でもシンプルで統一させてたんだ。あまり変わってないからとても落ち着く……!でもちょっと違うのは……部屋がとても大きいということ……!前の家は平屋だったし、2人暮らしだったから、リビングを少し広くするために、私の部屋とお母さんの部屋を狭くしてたんだよね。私はお母さんの部屋は広くていいっていったんだけど……。ダイニングは普通の一般家庭のダイニングよりは少し狭いけれど、お菓子作りとかは楽しめるほどのスペースがあった。お風呂だって結構広かったし……。というか、この部屋になぜテレビとソファがあるの?テラスにはガーデニングチェアと机もある……。勉強机も広くて、集中して勉強ができそう。ベッドは天蓋付きで、その天蓋は白色。お布団はミントグリーンで、枕はすべすべのシルクかわからない布がついている。大きな鏡で真珠付きのドレッサーと椅子はセットのようで、シンプルだけど可愛かった。クローゼットは白色で、中には服がもともと入っていた。守人さんになぜかを聞くと、

「美来ちゃんに似合いそうなお洋服を集めてみたんだ。靴とか、帽子とかもあるよ。ちなみにドレッサーにはメイク道具も置いたから、自由に使ってくれてかまわないよ」

だって。こ、このお洋服……もしかして、最高級ブランドの……。靴もすごい高級な奴だよ……。こっちは今流行している中高生に大人気のお店XYの服全部……。私は普段、セールとかでしか服を買わないし……たまにお母さんが買ってくれることがあるけど、私はそんなに服はいらないとおもってたし……。というか、可愛いドレス付きだよ~!淡いピンクの少し大人っぽいふくらはぎぐらいまでのドレス。スカートのところには真珠がちりばめられていて、とっても素敵。ドレッサーを見ると、メイク道具がたくさん置いてあった。あ、これはメイクにうとい私でも知ってる最高級コスメ店のMMのメイク道具一式……。他にもメイク道具をどんどん見ていくと、高級コスメ店のコスメや、ブランド物のコスメなどがたくさんあった。守人さん……す、すごすぎる……。私なんかにお金を使わなくてもいいのに……。いつか私もお金を稼げるようになったらお返ししよう……!もらってばかりはよくないもんね……!ベッドの横に置いてあった何かを手に取ると、どこかの学校の制服が。もしかして、この制服、日本一の進学校&お金持ち校の天晴てんばれ学園の制服じゃ……。制服の刺繡には天晴って書いてあるし、もしかして本当にそうなんじゃ……。で、でもあり得ないよね……!あはは……。勉強机の横に置いてあった革製の通学バッグのようなものを見ると、真ん中に大きく天晴と書いてあった。もしかして、本当なのかも……。顔が青くなる。天晴学園の学費はすごく高くて……1年で30万円ほど……。制服や通学バッグ、食費などももろもろ込みで1年で50万円……。む、無理だよっ……!やっぱり私はここら辺にある普通の公立中学に……。その時、ピロロンというスマホの音が鳴った。見ると、メールでお母さんから。

【美来、明日が天晴学園よ。2学期途中からだから入学式はないわ。お母さんは仕事なの。確か通学バッグや制服が雪の部屋に置いてあったはずだから、見てね。通学バッグには教科書や筆箱も入ってるから。ちなみにあなたの顔写真付き学生証もあるわよ。学生証は学園に入るために必要よ。いつもは通学バッグにつける革製の学生証入れに入れておいてね。守人さんが用意してくれたのよ。明日からこの家の運転手さんに学校の送り迎えをしてもらうわ。あと、言いたいことがあったんだわ!天晴学園には暴走族があって、それにかかわると色々大変そうだから、あなたを変装させます。確か箱がドレッサーに置いてあるはずだから、それを見てね。

                               雪乃より】

長文のメッセージを見て、本当なんだと納得する。確かに通学バッグの中には教科書と筆箱、下敷きなどの学用品が入っていた。さらには学生証入れと学生証も……急いでバッグにつけた。というか変装って……。私もう、伊達メガネかけてるんだけどな……。お母さんのメールの通り、ドレッサーにバラの模様のオシャレな箱が置いてあった。その箱を開けてみると、黒髪のぼさぼさウィッグに、黒色の目立たないカラコン。実は私の目の色はグレイッシュブルー、髪の色は(地毛)ペールブルーで日本人に似ても似つかない色で。染めたんだろとよく小学校のころには言われて、お母さんと一緒に地毛だと証明したことがあったな……あはは……。一回それをつけてみると、私は黒髪で黒い目の普通の目立たない日本人っぽく変身。ウィッグの前髪が長くて、伊達メガネの大きなレンズが半分ほど隠れた。別にカラコンをつけなくても目は見えない気がするけど……。そう思っていると、またピロロンという音が鳴った。見てみると、やはりお母さん。

【付け加えておかなきゃいけなかったけれど、それは家でもやってね。よろしく】

家でもやるの?まぁいいか……。寝るときは外しいてもいいのかな……?そう思うと、その疑問に答えるようにスマホが鳴った。

【四六時中ウィッグはつけてね。伊達メガネとカラコンは寝るとき取っちゃっていいから。】

ウィッグだけならまだ我慢できるっ……。その日はウィッグだけを着け眠った。

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