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非現実的な人生  作者: ゆうさん
二度目の死からの天超地
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第三章    あの世の世界で猛特訓!

ブレイクは死ぬことが出来ないんじゃないか?

と、書きながら思いました。


まぁ後々問題が起きるんですけどね・・・



――――???――――



「ん~~?」







目が覚めたら変な空間に浮かんでいた







「ここ、どこだよ……」








頭をかきながら周りを見渡すと


「久しぶり~ブレイクぅ~!」


「キ、キルティ!?」


こちらに手を振りながら走ってきたのはキルティだった

そうか、ここはやっぱり最初の……

ってか、あの時は頭が混乱してたからよく見てなかったけど

キルティの髪の色って金色だったんだな。

背丈はそれほど高くなかったし、肌は真っ白なんだなぁ~

などとしばらく観察していると


「どうしたの?」


「い、いや別に何もっ!」


少しの間見惚れてたなんて口が裂けても言えない。


「まぁ、今回の件について単刀直入に言うと、またブレイクは死んだのよ」


はぁ~そうだよなぁ・・・

セル騎士団に殺された時の痛みなど感じてないが、ここに居るってことは死んだんだよなぁ・・・


「ってか、殺さないでもいいだろ、精々、寸止めとかさぁ」


「騎士団の人たちはあんな程度の攻撃でブレイクがやられるとは億に一つ思ってなかったんでしょ」


「億に一つ!?勘違いも程々にしろっての!」


「いや~そこは勝ってもらわないとねぇ~ん」


ニコニコしながら話すキルティだが、何故にニコニコ?


「んなこと言っても相手は最強のセル騎士団だし」


というと腰に手を当てこちらに指をさし


「ブレイクはセル騎士団に勝つ力があるのよ♪」


などと言い出した。


「なに!?そんな力がどこに……」


体のあちこちを確認するが特に何も無い……


「あははっ♪力なんて目に見えるもんじゃないでしょ?だからこれから特訓するのよぉ~」


「特訓ってここでか?」


「もちろんよ!」


そしてその日から、いきなり厳しい特訓が始まった。





「んじゃ、まずは瞬発力を鍛えなきゃね♪」


とびっきりの笑顔で片手を振り上げた

そして何やら呪文を唱え始めたのだが………ん?

徐々に現れる小さな石………じゃなくて!結構でかい岩~!?


ズドンッ!!!


「うわっ!!」


少し離れた場所にそれは落ちたがまるで地震でも起きたかのように地面が揺れた。

俺なんかバランスを崩して倒れそうになっているのに

それでも平然と立っているキルティを見て凄いなと思った。


「ほらっ避けないと死んじゃうわよ」


「すでに死んでるっつーのに意味分かんねーよ!」


でも、さすがに痛い思いをするのは嫌・・・だっ!

最後の“だっ”はちょうどこちらに飛んできた岩を横にダイブして避けたからだ


「あっぶねぇ~・・・」


間一髪避けたが次々と来る岩は休むことさえ許してくれなかった


「はいはい!どんどん行くわよぉ~♪」


キルティの掛け声と共に何個も何個も降り注ぐ、岩 岩!岩っ!!


やっとの思いでやりとげてもう体が動かない


「はぁ~もう無理だぁ~」


「そんなこと言わないの♪ ヒーリング!」


体中に行き渡る鮮やかな緑色の風がスゥっと・・・


「なんだこれ?……ってあれ?…体が楽…に……」


「これで動けるでしょ?はい、特訓開始!」


このあとにもバリバリ特訓が続き、体が限界に達すると回復の繰り返しで

なんか無限に体力が付いたみたいで不思議な気分であったが、さすがに気持ち悪くなってきた。

精神的に限界が来ているんだと思うけど、このままやってても大丈夫なのだろうかと心配になってきた

そういえば、この世界には朝も無ければ夜も無い。いくら練習してもあの時の来たままの雰囲気だった。

まぁ周りなんて常に光り輝いてるし見分けなんて付きもしない。









「どのくらいやったかって?そうね……26時間ぐらいは特訓したかな?」


2、26時間!?おいおい、まさかこんなにやってるとは思わなかったな

普通じゃこんな特訓やってたら死んでるし

ってかテレビ番組にそのぐらいやってるのなかったっけ?


「まぁ、今のあなたは死んでるけどね、私、そのテレビ番組見たことあるわよ」


「心の中が読めるのかよっ!?って、なにげにテレビ見てるし……」


ってか、テレビあんの!?


「ブレイク、普通に声に出して言ってたわよ」


「えっ?」


いくらなんでも女神という立場であってもそんなことが出来るのは大神様ぐらいだわ

と、言われたが、俺、そんなに疲れてたのか・・・(精神的に)

心の中の言葉を声に出してるとかそろそろやばいな



そんなことを考えていたがこの後も特訓は長々と続いた……。

















「体術のほうはそろそろいいかな、次は剣術ね」


待ってました!どれほど待ちくたびれたことか、あの長々と続いた特訓もやっと次のステップに移るよぉ~


「まずは心得から!」


そういうとなにやら巻物を持ってきたキルティなのだが………


「よぉいしょっとぉ~ むぅ~なんだかめんどくさいわね」


使えないと判断したのか投げ捨てた


「それ、見なくてもいいのか?」


「大丈夫大丈夫、私が見てもちんぷんかんぷんだったし」


……それって大丈夫じゃねぇだろ?



☆1つ 無駄の無い動き!


「これは練習で叩き込まれたから大丈夫かな」



☆2つ たとえどんなときでも落ち着いて判断!


「どんなときでもって言われてもなぁ~」


「落ち着いていればなにかが見えてくるはずよ」



☆3つ 最後まで気を抜かないこと!


「気を抜くのはマズイもんなぁ」


「そうよ、たとえ勝てるという自信が100%あったとしても気を抜かないことは重要よ!」


確かにキルティの言う通りだな……


「じゃあ、まずは剣を出してみて」


「わかった、ヴェーア!」


久しぶりに出した剣だが、むぅ~なんか仕掛けがありそうな………


「あの黒盗賊と戦った時に剣が燃えたわよね?」


「確かに燃えたけど」


「あれは闘わなくちゃいけないと決断した勇気の色」


勇気の色って赤色なんだなぁ~

情熱とか怒りとかそういうのが赤色だと思ってたけど……


「その剣、ちょっと借りてもいい?」


はい、っと渡すと剣を前に構えて何かをブツブツブツ……

そうすると一瞬で………銃?


「こんな風に銃にも変えられるのよ」


すげぇ~ ……遠距離攻撃も可能なんだな


「近距離でも遠距離でもどんな時にでも使える万能武器、しかも威力を変えられるのよ」


「威力を変えられる?」


「そうよ、相手を殺さずに吹っ飛ばすことも出来るのよ」


「マジか?そんなことが出来たら殺さずにすむな」


「まあね、でも実際、生きるか死ぬかのこの世界でそんな甘ったるいこと考えてたってどうにもならないけど……それじゃあ特訓始めるわよ」


そういうと剣に変えてこちらに渡した


「銃に変えるときは銃にしたいと願えばいいのよ、口に出していった方がうまく出来るかも、威力の方も同じで、弱くしたいと願えば弱くなるのよ」


簡単でしょ?と微笑んだがそんな上手くいくのか?


銃にしたいと願えば剣が変形する………

威力も同じように願えばいいんだよな

なんていうか、なんでもありな武器だな


「んじゃまずはこの立方体の鉄箱を投げるから剣で斬って、そのあと中に入ってる2つの球体を1つは銃で破壊してみて、もう1つのは無傷で弾いて」


いくよ?と言うと、手の平ぐらいの緑色の箱を出現させ空中に放り投げた


いきなりやることが多いし難易度たけぇ~

でも、やってみるっきゃない。


「まずはターゲットに接近、無駄の無い動きで斬る!」


教えの3つの内の1つを思い出し

ジュン!!っという音を鳴らすと二つの球体が出てきた

次に剣でなく銃に変える


「ん?なかなか上手くいかない」


「思いを集中させるのよ!」


そうキルティが叫んだ


「剣から銃に、剣から銃に………」


呪文のように何度も唱えると

さっきまで剣だった物が銃にひと変ってくれた


「よし!」


重力に従うように落ちながら銃を構える

続いて2つ目の教え


「どんな時にでも落ち着いて焦らず判断」


冷静に撃ち一つ目のターゲット破壊に成功

続いて二つ目のターゲット

威力を調節しないと破壊してしまうため

気をつけなければなない


「弱めて、弱めて……」


そう言いながら放った銃弾は球体めがけて飛んでいき

壊さずに弾く事に成功した


「ふぅ一回目でなんとか出来たな」


銃をしまい、一息つく


「う~ん……まだまだね」


そう言いながらキルティはこちらにさっきの球体を見せてきた


「ヒビが入ってる……」


「そうね、なかなかだったけど、惜しいわね」


「なんか悔しいな」


「んじゃ、もう一度やろっか、最後まで気を抜かずにね!」


どうせやるなら完璧にして終わりたい

それから数時間特訓に励んだ





「よし、これでもう大丈夫ね」


キルティはそう頷くとこちらに近寄ってきて


「もう一度あの時の場面に飛ばしてあげるわ、あっ!あとねぇ入団はした方がいいわよ」


「セル騎士団にか?」


「そうよ」


しかし、だったら戦う意味無いじゃん……っていうね。


「だったら戦わなくていいんじゃない?」


「それは駄目みたい。ある決まった場所にしか戻せないし、その常識を破るのは神羅書に反するみたいだから」


神羅書という物がここ、天超地の掟だろうと俺は思ったからとくに何も言わなかったが

結局戦うのかぁ~

でも次は必ず勝たなきゃいけない


「んじゃ行くわよ!」


というと俺に手をかざして


「今度こそ勝って来るのよ!」


「おう!」






そういうと俺は光に包まれた


――――――あれ?俺、殴られなかった?





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