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非現実的な人生  作者: ゆうさん
危険度7の刺客
43/69

サンツエルク大図書館―窓際の本棚―

入口付近の本棚には目を通しましたか?


さらっとでもいいので見ておいたほうが良いと思います。


さてさて日のあたりの良い窓際の本棚ですが、話の続きが置いてありますので是日見ていって下さい。


もちろん物語の進行は全くありませんので暇でしたらということで……


ではごゆっくり。








 ――――――――――――――――

 ・劣黄血の少女―中巻―(長編)・

 ――――――――――――――――


その日の夜のこと

魔神に呼び出された

少女はとんでもないことを言われた


魔神の命令は666人の命を奪うこと

虫も殺せない少女にはそんなこと出来るはずがなかった。


しかし魔神はこう言った。俺の言うことを聞かなければこいつらを殺すと。魔法で見せられた映像には元気に走り回り、笑う可愛い弟・妹だった


「人を殺すなんて私には無理です」


私は泣いた。知らないうちに涙が頬を伝った。

しかし魔神はこういった。


「おまえは何もせずにただじっとしていればいい。もう1人のおまえが働いてくれるだろう」


もう1人のおまえ

それが誰なのか私にはすぐ分かった。


「やめて!そんなことしたら」


「おまえは何も悪くない。悪いのはもう1人のおまえだ。気にすることはない」


魔神が片手を振り上げると再び全身が引きちぎれそうな痛みが走り転がり悶えた


そして気絶と共にしばらく何があったのか覚えていない


目が覚めてから覚えていたのは血塗れの手、足、体……

そして見るに耐えない死体

もはや原型を留めていなかった。


現状を理解するのにはそう時間は係らなかった


「いやああああ!!」


少女は絶叫した。

喉が枯れるまで泣き続けた。いくら泣いても生き返らない人たち。



崩壊した家、もう家なのかもわからない。まだ遠くのほうで気が燃えている。

お母様の大好きな赤い色。でも私にとっては嫌いな色。この首飾りの赤宝石も私を恐怖に縛り付ける物。一体自分はどんな気分で襲ったのだろうか、少なくとも私にこんな力なんてないはずなのに、もう一人の私……



「333人。あと半分だ、上出来じゃないか。」


「私は…私は……」



その後、魔神に思いっきり怒りをぶつけた。こんな私は初めてだった。

こうなったら誰も殺さずに弟も妹も助けてあんたから逃げてやる!

そう思うのであった。





 ―――――――――――――

 ・大魔術師の血筋―2巻―・

 ―――――――――――――


体中が青く光り出し、体中をスペルが覆った。



「あああああああああああああ!!」


「なっなんなんだこれは!?」


「苦しみを『ゾンビサモン』」


地面から這い出てきたゾンビはこちらにゆっくりと歩いてくる。


その数約20体


「くっ!『ファイアレイン』」


雨のように降り注ぐ炎の塊。


ゾンビの弱点を知った上での攻撃だったのだが……


「アウアゥァァーー」


軽くよろめいたぐらいで倒れる様子は全くなかった。


「炎魔法が効かないだと……」


「ミーラルク先生!ここはとりあえず身動きを取れなくしましょう。動き回れては他の生徒に被害が及んでしまいます。」


「そうだったな。『フォールクエイク』」


大きな地震とともにゾンビたちを囲うように穴を作る。


「アアァー!」


うめき声をあげながらどさどさと穴に落ちていく。


「一体これは……」


「先生!ピロクが倒れました」


「すぐに助けに行くぞ!ついてこいっ!これは爺に連絡だ」


5mの穴をジャンプした先生たちはピロクの元まで駆け寄った。


「大丈夫か!?しっかりしろっ!返事をするんだピロク!」


「うぅ~。ここは……?」


「よし!エスター。保健室まで運んでくれ!」


「はい!分かりました。」と抱きかかえラファーガでそく運んで行った。


「一体なんなんだ。魔力の暴走だと?しかも召喚魔法だなんて上級者以上の魔法だぞ?」


いくら悩んでも答えが出ないことに腹が立ち地面を蹴る


「私はあの子を助けられないのか?何に脅えているんだ」


連絡手段のビジョンで爺にアクセスを求めたのだが


「出ない?取り込み中か?」


その後何回もアクセスを求めたが一向に出ずどこにいるのかさえ分からない状況になってしまった。


「何をしているんだ爺は……。お!エスターじゃないか。ピロクの様子はどうだった?」


「はい、とくにこれといったことは無いのですが……」


「ですが?」


「動物を会話をしているんです」


「ぷはははははっ!」


「なっなにをいきなり、どこが可笑しいんです?」


「それは結構結構。さすがは爺の子供だ。それを聞いて安心したよ。」


「は、はぁ~」エスターは何がなんだわからない様子だったが聞けるような感じじゃなかった。

訊いたとしても答えてくれそうになかったのでそれ以上何も訊かなかった。



「ピロク?元気か?」


「あ、ミーラルク先生。さっきはごめんなさい」


「ん?ごめんなさいとはどのことだ?」


「上級魔法を使えなくて……」と俯く


「そんなことはどうでもいいんだ。ピロクの命があればなんでも」


「命にかかわる問題だったのですか?もしかしてまたなんか大変なことを!?」


「取り乱すな。大丈夫だ。…またってことは前にもあったのか?」


一拍置いてから話し始めた。


「はい。目が覚めたら自分の周りだけが凄いことになっていて……」


「そうか…。私はしっかりと見ていたぞ。お前は上級魔法以上の魔力を持っている。ただ、それを引き出す能力がないだけだ。お前の本気はこの学校長の私であっても勝てるかどうかわからないものだ」


「そっそんな!ミーラルク先生には到底及びません!」


「自分に限界を作るな。その先は無限大にある。今はこんなでもいつかはきっと」


「そうですか。久しぶりに先生の笑顔を見ました」


確かに私は笑っていた。何故だ?自分にはよくわからない……

それに私は学校長でありながらもこんなになるまで生徒を追いつめてしまった。

これは学校の頂点に立つものでありながらその資格が無い。やめるべきか……


「先生!また魔法教えてくださいね!!なんかやる気が出てきました」


「そうか。それは良かったな」



 ――――

 ・神話・

 ――――


今よりずっと前の話。パロバッセには神といわれる存在がいなかった。

パロバッセに住む人たちは好き勝手やり放題状態となり世界は滅茶苦茶になりかけていた。

その頃、天上の神セレスティーナは異世界を回って神になれる人物を探していた。

神になるにはいろいろな代償を払わなくてはならない為なかなか当てはまる人が居なかった。

とは言っても素質が無かったから無理だったという理由もある。

素質が無ければ神になっても力がつかないため世界を支えていくことが出来ない。

代償を払って神になれる人であり且つ素質がある人。

探してはいたがなかなか見つからずあきらめようとした時、世界に少しだけ歪みが出来た。

それは一時的なもので普通に暮らしている分なら全くといっても気づかない、

だがしかしその少しの変化をセレスティーナは逃さなかった。

場所は地球、ドイツの建物倒壊に巻き込まれた人の中にセレスティーナの求めていた人がいた。

すでに生命の危機状態であと数分も持たない状態だった。

そしてセレスティーナは契約を試みた、選択肢を選ばせないようなこの契約は

あまり良い物では無いとは思ったのだが、こちらとて世界を守っていくにはこうするしかなかった。

その男の人は私に向かって俺の子供は無事なのかと訊いてきた。

そんなの知るわけが無かったが落ち着かせるために無事だと言った。

その後にその子供に会えるとしたら会いたいかと訊いたら当然だと答えが返ってきた。

それで契約は成立。異世界の神になった。

神になってしまった代償は感情を封じ込め何も感じることが出来なくなってしまうこと、

この代償については私たち天上の神であっても知る由も無かった為、

この代償はあまりにも残酷だった。

そしてその日のうちにまた時空の歪みを感じ取ったセレスティーナは

今度こそと同じ地球へと向かった。今度は日本というところでさっきの男と同じく

建物倒壊に巻き込まれていた。生命の危機も男と同じ状態で、

またしても選択肢を与えないような状況を作ってしまった。

私はこれでも神と言えるのだろうか、と疑問に思ったセレスティーナ、しかし、

目の前の命を放って置くことも出来ず、同じく契約を交わしてしまった。

昔から男の神は地上の神。女の神は天上の神として言い伝えられていた。

この女はのちにこの天超地の神として働くであろう。

契約の内容は子供に会いたいとのこと、その約束で神にしたはずだったのだが、

その代償は記憶のほとんどを失いその子を見ることは出来ても触ることが出来ないという事だった。

神として失格だと思ったセレスティーナはパロバッセの管理を他の者に任せることにして

どこかへと消え去った。そしてだいぶ月日がたち次にそのパロバッセの管理を任されたのが

キルティという神となったのだが、その神は生まれたばっかりであり階級も下の方で

こき使われっ放しで飽き飽きしていた。そしてある時ブレイクという存在と接触する。

何故だか心が動いたキルティはなんとかしてこの子を救ってあげたいという

とにかくよく分からない感情が彼女を動かし今まで支えてきた。

この地球というところで命を落とし再び神として目覚めた二人の力によって

二人の子供が助かった。しかし、その子供の1人はパロバッセに迷い込んでしまう。

これがすべての始まりになってしまったのであった。






まだ少ないですがこれから追加していきます。


その時は連絡しますのでよろしくお願いします。


またのご入館をお待ちしておりますのでその時まで……


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