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非現実的な人生  作者: ゆうさん
魔法破壊計画
21/69

第十三章   逃げろ!大岩ゴロゴロ

おかまの天然がなんか凄いです



――――ギフェアチーム――――



「フラッシュでだいぶ明るくなるんですね」



「光属性のレベル1魔法だが、こういう時に役に立つ。比較的、フォースの消費が少ないのも特徴的だ」




*補足説明

属性魔法にはレベル5まで存在する。レベル1の日常生活に役立つものからレベル5の超魔法まで。だが、全ての属性にレベルSという5の上が特定条件によって解禁される。しかし建物が吹っ飛ぶ程の威力が出るものばかりで危険極まりない。

その結果、目の色だけで相手のレベルを判断するのはとても危険なことでもある




ゲームだとフォースが数値化されていろいろ対策出来るけどそういうこと出来ないしな……

俺が今まで使ってきた魔法のレベルは3・4あたりかな?




「……これは」



トルツ君が何かを調べ始めた。



「どうしたの?トルツ君?」

ウェズペスがトルツ君の顔を覗き込みながら問う



「このマークは罠です。一見なんの変哲もない落書きにも見えますが……」



そういってそこに石を当てると地面から先の尖った槍が突き出てきた。



「この様にうかつに近寄ると串刺しになるでしょうね」



「それは危ないわねん。あら?これは……」



カチッ!


「……ウェズペス?今。何か押さなかったか?」



「これかしらん?」



俺とギフェアさん、トルツ君は一歩下がり



「とりあえず、即死じゃなくてよかったな……そしてそこにある宝石はなんだ?」



「あら!?綺麗な宝石ね~さっきは無かったはずだけど、勘違いかしら」



触ったのはマークではなく何かのスイッチだった。しかし、なにやら少しずつ大きくなる音に耳を傾けた。



ゴゴゴゴゴンッ!ゴゴゴンッゴンッゴゴッ!!



ゴクリっ……


ウェズペス以外の人の喉が鳴った。



「やばいなっ!みんな潰されるぞ!!」



「ウェズペスのせいでこんなことになったんですからね!!」



「に、逃げますよ。ギフェアさん!トルツ君っ!『ラファーガ』(超加速)」



「みんな置いてかないでよぉ~待ってぇ~」



じりじりと迫りくる丸い岩石はどこから出て来たのか……洞窟いっぱいいっぱいの大きさだった。



そして見たところ……あははっ一本道だねっ!……はぁ~。ちょっとした凹みすら無い

しばらく走りっぱになりそうだな



「この魔法の効き目はそう長くは持たないんだよなぁー」



正直、一本道が長く続いたら死ぬな……

今日が俺の命日になるってこともあるかもなぁ……ってこんなことじゃ死ねないし

天超地に戻ったらキルティになんて言われるだろうか……。

考えただけでも恐ろしい




「あのぅ。もしかして、もしかしてなんですけどぉ……私。なんかしたかしら?」



「どうしていつもウェズペスはこんな時そんなにも呑気なんですかっ!そうですよ!ウェズペスが罠にかかったからこうなったんですよっ」



「……とりあえず今は、逃げることだけを考ていこう」



どうか、この道が長くありませんように……














――――ルイセスチーム――――



「これはどうしたものか……」



ルイセスが見たものはどこまでも下へ続く穴がそこらじゅうに開いていた……



「ルイセス。これは慎重に行かないと、結構危ないんじゃねぇか?一歩一歩気をつけねぇと」


ドンハスの忠告に腕を組み考える



「その必要は無いわよ」



「アイナさん。何か良い案でもあるのですか?」


ルイセスが問う



「俺の『オリハルコン』(浮遊石)でこの穴は普通に回避できる」



「それは役に立ちますね。助かります」



約200mにわたる穴道をテペバロクの魔法で難無く乗り越えた。




よっと!

浮遊石にしては全くぶれることの無い石を下りて先へ進んだ。


「次は、これですね」



穴道を乗り越えたルイセスたちは、大きく立ちはだかる木に遭遇した。



「岩系なら俺が壊してやったんだが、植物となるとなぁ……」



周りの岩にがっしりとくっついた木は武器で攻撃してもびくともしなかった



「……ここはどうやら十字路……いや米字路のど真ん中みたいですね」



「んじゃ、この先に進むのなら、横から何かでかい物でもぶつければ吹っ飛ぶんじゃないかしら?」



周りの岩にはがっしりくっついてはいるが、下の根っこがそこまで頑丈では無いらしいと判断した

そのため横からぶつければ通ることは可能になる



「それでしたら、テペバロクさんの岩を横から当てればいいのでは?」



アイナのアイディアにルイセスが提案した。



「それはいい考えだな。『ビックボールロック』!(岩石球体)」



その瞬間どこかでなにかが響いた

きっとこの魔法だろうと皆が思う



「その岩石はどこから来るのですか?」



「すまねぇな。それだけは指定できないんだ……」



ルイセス心

一番大事なのはそれなのでは?



「あ。でも、俺らの道には来ないから安心してくれ」



「では、ギフェアさんたちにはその可能性が十分にあるというわけですね?」


ゼナスが冷静に指摘する



「あはは。まぁそうなった場合は……。どうにかすんだろ」



ルイセス心

どうか……。どうか御無事であります様に。




ただそれだけを願うルイセスだった……。














――――ギフェアチーム――――



「おわっ!?」



もうさっきから罠にかかりまくりだがこのスピードのおかげでなんとか回避出来ている。



「あれ?なんか先が……」



「ん?木?木が何故こんなところに……」



「そんなことよりも、このままじゃ潰されますよっ!俺たちっ!」



「何か困りごとでもあるのかしら?」



「そうだ!ウェズペス。スペースショックであそこをすり抜けられるようにして下さい!そしてみなさん、まっすぐに通り抜けるのではなく横に避けて下さい。どうやらあの場所は米字路みたいに道が分かれているみたいなので」



「了解っ!!」

「了解しましたっ!!」



「では。ウェズペス。頼みます」



「分かったわぁ~。『スペースショック!!』(空間衝撃)」



ドゥニョドゥニョ~ン

目の前の木が歪んみ始めた



「チャンスは一回ですっ!タイミングを見計らってっ!」



「おりゃ!」

「はっ!!」

「よっ!!」

「いやんっ!!」





ゴロゴロゴロゴロッゴロンッ!!


ドンッ!!



上手く避け切ったことで木に衝突してぺちゃんこになることを防いだ



「ふぅ。……なんとか助かったな。しっかし、凄い勢いで木が吹っ飛んでいったけど」



「そりゃ。俺の魔法だからな。威力も2.3倍増しってとこだろ」



地べたに倒れ伏せている所に満面の笑みを浮かべたテペバロクが近寄ってきた



「こんなところにテペバロク?どうかしたのか?ってこれ、お前の魔法だったのか!?」



「すまねぇすまねぇ。ちょいとばかし目の前の木をどかそうとしてな~。意図的にやったわけじゃねェから安心してくれよ」



安心なんかできるかよっ。なんか、いつかあの人の気まぐれな魔法で殺されそうだ……



「まぁ。けが人もいないみたいだし、魔族基地にもたどり着いたみたいだし、よしとするか」



魔族基地!?そういわれそちらを向くと、自分の背丈の10倍はありそうなでかい扉を発見した。



「何か絵が描いてありますね」



トルツ君の言うようにでかい扉には掘ったり色を塗ったりと絵が描かれていた



その扉には男の人や女の人が黒い羽の生やした……魔人か?あれは?……まぁ、そのような奴らに足や腕を千切り取られているところが描かれていた。



……惨い

俺はとっさにその扉から目を背けた。



「なんと悪趣味な……」



ルイセスがそう言いながらその扉の開けるところを探し始めた。



「ルイセス!多分これじゃないか?」



扉を開けるハンドルみたいなものがあったが、赤い液体のようなものがこべり付いていた。



「これは……血か?」



「どうやらそのようですね。誰がこのようなことを……」



ガシャシャシャシャシャ!ギシャンッ!



ハンドルを回したことによって開いたでかい扉

ついに魔人基地への侵入を果たした。









次章はついに魔人との戦いになりそうです

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