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非現実的な人生  作者: ゆうさん
日常
18/69

EXⅣ    計画



――――???地方の街にある魔人基地――――





「ツァツェ!準備はどうなった?」


「はい順調です。この人数ならあと数日で」


ギーヴァ王率いる魔導師たちは約一万を超える数。

それだけの人数を使ってでもやり遂げる計画がある。

さすがにこんなに人数がいると邪魔くさくなるため先ほどまでギーヴァ様は自室で休んでいた


「そうか、ついに魔法破壊計画の始動だな」


「はっ!!」


「魔法破壊計画……この世からスペルという概念を消し去ること……」


エルウェールは静かに言った。

スペルを消し去る……それは魔法の絶対なる消滅を意味する。この世ではスペルを少なくとも答えなければ魔法は発動できない。スペルを唱えられない=魔法が使えないということになる。しかし、そんな危機に陥っても唯一助かる術が数百年前に実証されている。……シオラ石。でも現在発掘で確認されているシオラ石の色は緑のみ。緑は浮遊力しか生まない。そのためシーズゥーに使われているのだが……

赤色のシオラ石・青色のシオラ石・黄色のシオラ石・白色のシオラ石・そして黒色のシオラ石これらは属性魔法を使用する際に使われるもの。他にもあると聞くが代表的なものでギーヴァ様は黒色以外は全て揃えている。シオラ石はそうそう簡単に見つけられるものではない、これは竜の涙を生成して作られると言われている為、作ることも不可能。これで世界統一も近くなりそうだわ。


「しかし、最近、SZAK騎士団の動きが怪しくなってきました」


透明なガラス越しに詠唱を唱えるあまりにも多い魔導師をみて顔をしかめるギーヴァ


「そうか、まぁいざとなれば叩き潰すまで……」


「ギーヴァ様ならそんなこと楽勝ですよね」


「それよりだ、最近ブレイクはどうなっている?」


「特に情報なしですね……」


「そうか……」


「ギーヴァ様。アメルークをお持ちしました」


エルウェールがピンク色の飲み物を透明なグラスに入れて運んできた

見た目はグワバという飲み物に似ているが味は最高だ


「……懐かしいな。アメルークを飲む日がこうしてまた来るとは」


「先日。ヤオパロイ島へ行ったときにアメルークのなる木がありましたので」


ヤオパロイ島、マロハス地方に存在する島。

数年前に完全にアメルークの木は消えたかと思っていたが、まだ残っていたか


「この香……。昔を思い出すな」


「そうですか。お味はどうでしょうか?」


「最高だ」


「ありがたきお言葉」


この上ない言葉をもらったエルウェールはいつになく機嫌がよかった







*SZAK騎士団とは、セル・ゼロ・アカ・クア騎士団のことを示します


次回、またまた新キャラの登場ということで、しばらくギフェア以外のセル騎士団の一員には、休んでもらいます。




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