表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/39

プロローグ ★

初めての投稿作品となります。どうぞよろしくお願いいたします。


8/11 挿絵に変わり、登場する人形少女2人のイメージ写真を作中に含めさせていただきました。

※写真に写っておりますドールは筆者所有のドールを筆者自身が撮影した写真です。転載等なされませぬようお願い申し上げます。


 匂い立つような色香をまとう美女が闇に踊る。

 赤子をあやすように、触れれば折れてしまいそうな繊細な腕の中、かき抱かれる1体の人形。

 60cm程の身長に、この世の美のすべてを凝縮したような麗しい姿の人形。


「生まれるよ。私の2番目の子。お前に自由をくれる、希望が、パートナーが。」

 歓喜に身を震わせ、随喜に蕩ける妖艶な姿


「しばしの別れだ、私の2番目の子。楽しんでおいで」


 これは人形と青年の物語。

 恋焦がれ、惹かれあう、2人の物語。

 仮初めの身に魂を宿した者達と、共に歩む物語。


***


「うん、可愛い! ちょっと首傾げて~そう、そう!」

 カシャ、カシャ。

 ストロボが瞬き、灰銀色の髪を長く伸ばした少女人形が、恥じらいを帯びた眼差しでカメラのレンズに視線を送る。

 背後を彩るゴシックスタイルなお屋敷の内装、ステンドグラスから差し込む光、緑の大理石板が乗る暖炉。

 黒と白モノトーンな配色に猫のモチーフが飾られたドレス、斜めにかぶられたミニハット、全てが少女人形を美しく際立たせる。

 撮影のため、そして身長60㎝ほどの彼女が生活するため、室内に作られた三分の一サイズの特注の家。


「よし。この前買ったドレスに着替えようか」

「うん。でも、オーナー? あんまりいやらしいのはダメよ? お、おさわりも。それに、お着換えの後の髪のお手入れをじっくりしすぎるのも、めっ! だからね?」

「え~」

「え~じゃないの! 丁寧にしてくれるのは嬉しいけれど、あんまり撫でられるのは恥ずかしい……のよ?」


 これは人形と青年の物語。

 恋焦がれ、惹かれあう、2人の……


「お姉ちゃんを放っておいて、2人だけでずるい!」

 白く輝く髪に緋色の瞳をした少女人形が、彫刻の施された扉を開き、入ってくる。


「主様、転移扉の準備ができたそうです。今日のダンジョンはいよいよ……」

 続いて背から翼の生えた天使の少女が。

 さらに廊下からは2人分の足音が聞こえてくる。


 これは、仮初めの身に魂を宿した者達と、共に歩む物語。

 かつて人類が空想の中に生み出した超常の夢を実現した世界で生きる、探索者たる青年の物語。




#############################################

イメージ写真:灰銀色の髪を長く伸ばした少女人形

挿絵(By みてみん)


イメージ写真:白く輝く髪に緋色の瞳をした少女人形

挿絵(By みてみん)


※写真に写っておりますドールは筆者所有のドールを筆者自身が撮影した写真です。転載等なされませぬようお願い申し上げます。

もし少しでも、"面白い" "続きが気になる" あるいは "ドールいいよね!!" と、思っていただけましたら、『ブックマーク登録』をお願いいたします。


また、下に☆が5つ並んでおりますが、これをタップいただけると『評価ポイント』が本作に入ります。

ご評価いただけますと、作者の続きを書く励みになります。


よろしければ、ご評価の程いただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ