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硬直

 私を囲んだ黒装束の連中は、鋭い刃物を所持しており、脅すように突きつけてきた。


 バルゴの合図と同時に、しっかりと現れたことからも、前の黒装束とは違い、戦闘が得意な集団だろう。


「ハハハッ!! 妙な駆け引きをしようとするからそうなるのだ!! そいつらは魔法鎧を装備している! 透明化石粒は効かぬぞ!! お前の護衛たちも、大事な話だからと部屋の外に追いやってある。助けには来ない!」


 バルゴの自白がどんどんと進む。

 私は一瞬で目の前に現れた黒装束に困惑ーーするわけもなく、最初から部屋にいたことは『痕跡探知』でバレバレだった。


 さすがに訓練された戦闘私兵であり『敵意把握』には引っかからなかったが、私が気づかないと思ったのか、あちこちに隠れている痕跡が大量に残っていた。


 というわけで、最初から囲まれてることなど知っていたのだ。

 いい加減、貴族の娘を相手にする時も、もっと緊張感を持った方がいいと思う。


 事前にわかっていなくても別に切り抜けられるのだが、わかっていれば、準備できる。

 この部屋に通された時から、私の周囲には『行動束縛Ⅹ』を発動させていた。


 私が戦意を見せていない時に、敵が一定の間合いに入ると、自動的にその場で硬直させる防御型の自動発動スキルだ。


 近づくこともできなければ、離れることもできなくなる。

 突きつけられた刃物の先端を指でいたずらっぽくつついてから、私は硬直した黒装束たちの間を抜けて、バルゴの目の前に立つ。


 今度こそ、バルゴは恐怖の表情を浮かべていた。


「で、ベルドロール家はエルバルク家に何をしようとしているの?」


 私は冷たい表情でそう言った。

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