表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

57/102

透明化解除

「ーーそれで、その透明化石粒、どこで使うつもりなの?」


 私はグラズ家の人間と黒装束の男に訊ねた。

 二人が驚いたようにこちらを向く。


 それはそうだろう。

 彼らにとって、私はいきなり現れた存在なのだから。


 私の手はグラズ家の人間が取り出した透明化解除の石に触れていた。

 効果はしっかりと出たようだ。一緒に付加されていた『沈黙』系の魔法まで一緒に解除されている。


 久しぶりに他人が私に視線を向けていた。


「な、何者だ!!」


 グラズ家の人間が叫ぶ。

 黒装束は戦闘能力がないのか、素早い動きで逃走を始めた。


 グラズ家の人間は透明化石粒を手袋でつかむ。それに当たれば、また透明化に逆戻りだ。

 しかしその時、頭の中に文字が浮かび上がった。


 そこには『透明化無効』のスキル適正が得られたという内容が書かれている。

 大変な思いをしただけあって、ちゃんとスキル適正が手に入ったようだ。


 魔法は対象外だったらどうしようかと思っていたが、どうやら透明化に関しては、スキル由来・魔法由来は関係ないらしい。


 当然『透明化無効』を取得した私は、グラズ家の人間が投げつけてきた透明化石粒を正面から受ける。

 だがもちろん、何も発生しない。


「な、なぜだ!? この石粒はどんな兵器よりも扱いやすく、効果の高い兵器として調整されたものだぞ!?」


「いくら調整したって、そもそも透明化しない人間には意味がないのよ」


 私はそう言って、グラズ家の人間の背後に一瞬で回ると『気絶打撃』のスキルを使って、彼を黙らせ、地面に倒れさせる。


 黒装束の男はすでに工房から姿を消していた。


 職人や魔法技術者たちが何事かとこちらに目を向けている。

 私はおおごとになる前に、その場を離れた。


 透明化解除の石だけは、しっかりと回収して。


 あとは透明にされたと思われる、リンの家の冒険者たちを見つけられると良いのだが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ