ダンジョンの奥
ダンジョンの中は通路がかなり複雑に入り組んでおり、入った冒険者を迷わせる作りになっていた。
しかし、方向感覚を失わないように注意すると、今度はモンスターへの警戒が薄くなり、さっきは突然現れた動く骸骨から危うく不意打ちを食らうところだった。
やはりダンジョンは慣れない。
これがパーティーであれば、色々な担当に分かれることで、もっとスムーズに攻略できるはずだ。
だが、これでも楽な難易度のダンジョンだということはわかっている。
このダンジョンは冒険者たちが頻繁に出入りしている形跡があるし、街道からそこまで離れたところにあるわけでもない。
このダンジョンはすでに発見済みで、定期的に冒険者たちがモンスター狩りを行っているんだろう。
そのおかげで、私は一人でもどうにか進むことができた。
ダンジョンに日頃から潜っていれば、もっと楽に攻略できるスキルを大量に覚えることができると思うが、今は使えるスキルがあまりない。
今度、どこかのパーティーに入れてもらって、ダンジョン系スキルを一気に取得するのもいいかもしれない。
そんなこんなで、私はダンジョンの奥の方までたどり着いた。
『痕跡探知』でモンスターの足跡を追ってきたものの、ダンジョンに入ってから消えかかっている痕跡が多く、少し手間取ってしまった。
だが、ここが目的地だ。
「これは……普通じゃわからない」
私が立ち止まったのは通路の突き当たりで、一見そこには何もなく見える。
だが、そこには確かにあるものが存在した。
ーー私が見つけたそれは、かなり危険なものだった。
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