表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/52

34 生活習慣改善指導 頭痛編

今回は老人ズのシオさんとカイさん、二人の頭痛についてのお話です。

後書きに、頭痛薬についてのどうでもいい薬の話を載せています。

 次はシオさんとカイさんの頭痛についての説明だ。


 一度お茶を入れて、四人でお茶タイムをした。

 一息入れた後、私は確認するために私の横に座っていたカイさんの後ろに立った。


「少し失礼しますね。状態を確認したいので肩に触ります。」

「ほっほぅ、構わんのじゃー。」


 許可を得たのでカイさんの肩を触る。

 ……うん。硬い。……いやでも、まさかここまでとは……。


 少しずつ力を込めて揉んでみるが、微動だにしない。なんだこれ、石か?本当に肩だよね?実は服の下に石のような硬さの防具とか着てない?


「ほっほぅ!いい感じじゃー!」

「カイだけずるいのー、羨ましいのー。」


 私が魔力も使って力一杯肩を揉むと、やっと少し動いた。それと同時にカイさんは嬉しそうな声を出して気持ちよさそうにし始めた。

 ……これだけ硬ければ、血流も悪くなるだろう。この肩の状態で同じ姿勢で長時間……恐ろしい。


 そんな事を考えながら力一杯揉んでいくと、先程よりはほんの少し柔らかくなった。最後の方はもう指で揉むのをやめて、肘でグリグリした。肩甲骨に沿って背中の方までマッサージして終了させる。


 ……ふと隣から視線を感じた。見ると、シオさんがとても羨ましそうな目でこちらを見ていた。


 ……仕方ない。確認だ。そう、これは二人とも本当に肩こりから来ているのかを確認するためなのだ。そう言い聞かせてシオさんの肩も肘でグリグリした。


 やっぱり隣から視線を感じて、見るとイトさんが羨ましそうに……はい。わかっていますとも。

 結局三人のご老人の肩をグリグリする事になった。

 イトさんの肩は普通の人と同じくらいの硬さだったのに、イトさんにお願いされて力一杯グリグリした。こんなに力を込めて大丈夫なのかと心配したのだけれど、イトさんは気持ち良さそうだった。この人の肩も、ある意味普通じゃなさそうだ。




 もう一度お茶を入れて、改めてシオさん、カイさんの方を向く。


「では、お二人の頭痛について説明しますね。」

「おぉ、よろしくのー。」

「ほっほぅ、しかと聞くのじゃー。」

「お二人の頭痛は生活習慣病が原因だと思われます。生活習慣病とは、生活習慣……普段当たり前のように行なっている生活の中の特定の行動が原因で起こる病気の事です。お二人は肩こりから来る頭痛だと思います。緊張性頭痛と言います。」

「生活習慣病……かいのー。」

「ほっほぅ、緊張性頭痛とは聞いたことがないのじゃー。」

「お二人は同じ姿勢で長時間いる事が多いのですよね?」

「そうだのー。」

「ほっほぅ、その通りじゃー。」

「今回の緊張性というのは心が緊張しているのではなく、体が緊張している事を指しています。同じ姿勢で長時間いると、筋肉が強張り、緊張している状態になります。それが頭痛に繋がっているんです。」

「筋肉が緊張してピギィ!っとくるんかいのー!」

「ほっほぅ、筋肉が限界に達した音じゃったんじゃなー!」

「……その、ぴぎぃというのはちょっとわからないのですが、恐らくかなりの限界が来ていたのでしょうね……。」


 ピギィの定義がよくわからない……。けれど、きっととても良くない合図なのだろう。

 さて、続けよう。


「頭痛の原因は、肩と首の凝りです。ここの筋肉が凝り固まると、血流が悪くなって頭にまで影響が出るんです。」

「肩こりが頭痛になるのかいのー。」

「ほっほぅ、人体とは不思議なものじゃー。」


 確かに、肩の筋肉の緊張が頭痛に繋がるなんて、不思議だと思うかもしれない。

 体は全て繋がっているのだと、改めて考えさせられる。


「肩こりはストレッチを行う事で改善出来ます。あとで一緒にやってみましょう。それから、机に向かうことが多いとおっしゃっていましたが、どんなに忙しくても合間合間に肩を動かすようにしてみましょう。一緒に深呼吸なども出来るといいです。」

「なるほどのー。」

「ほっほぅ、わかったのじゃー。」


 シオさんとカイさんにストレッチを教える前に、腕がどのくらい上がるのか聞いてみることにした。


「まずは今の状態を知りたいと思います。腕を上に上げてください。」

「こうかいのー?」

「ほっほぅ、ふぐぐぐ……。」

 

 シオさんは腕を目の前に伸ばした状態からほんの少し上に腕を上げて止まった。

 カイさんは腕を目の前に伸ばすのも辛そうで、唸っている。肩と同じ高さまで上げることすら難しそうだ。


 ……大変だ。思っていたストレッチよりも、もっと軽いものから始めなければ……。


 ちなみに、イトさんは二人の様子を見て大笑いしておられた。そして、二人にこれ見よがしに腕をグルグル回していた。

 イトさんは体がずいぶんと柔らかそうだ。


 二人が人ではないような呻きをあげて体を動かし、それを笑いながら悠々と体を動かすイトさんの図が出来てからしばらく経った。

 私が教えた動きはまだまだ完全には出来なさそうだけれど、今日教えられるのはこのくらいだろう。


「今やった動きを、辛くない範囲でいいので毎日続けるようにして下さい。少しずつですが、必ず良くなりますので。」

「そうかいのー。頑張るかのー!」

「ほっほぅ、毎日これをやるのじゃな。今やっただけでもさっきより少し上がるようになった気がするのじゃー。頑張るのじゃー!」

「ほっほっほー!これから毎日爺しゃん達にょ苦しぃむ顔がみれるにょかにょー楽しみよにょー。」

「くぅー!いつかイトばぁをぎゃふんと言わせるほど腕を上げてやるかいのー!」

「ほっほぅ、そうじゃそうじゃー!」

「ほっほっほー!腕が上がるくらいでわたしゃ驚かんがにょー!」

「「くぅーー!」」


 私がストレッチの動きの説明を終えると、三人は仲良さそうに会話していた。


 これでお開きかな、と思ったところでシオさんとカイさんがさっきまでのぎこちない動きからは想像出来ないほどの速さでこちらを向いた。相談があると言っていた時のような凄まじい動き方だ。


「ヴィリア嬢、そのー、お願いというかなんというかのー。」

「ほっほぅ、さっきのじゃー、さっきのをまたお願いしたいのじゃー!」

「……さっきの、ですか?」

「ほっほぅ、そうなのじゃー!さっきのグリグリじゃー!」

「そうだのー!さっきの肩グリかいのー!」


 肩グリ……。肩のマッサージの事だろうか。あれをもう一度して欲しい、と。


「まるで遥かむかしぃに、息子がやってくれた肩叩きにょようだったにょー。」

「ほっほぅ、そうじゃー、とっても懐かしい気持ちになったのじゃー!是非もう一度やって欲しいのじゃー!」

「そうだのー!気持ちよかったかいのー!」


 三人のご老人は昔を懐かしむように目を瞑り、そろって顔を上に向けた。


 ……私は三人……いや、最初は二人だったか。二人の肩の状態を知るために確認しただけだ。

 それが、三人にとっては懐かしい肩叩きを思い出させる事になったようだ。


「……一応仕事ですので、処置代はいただきますが。」

「ほっほぅ!もちろんじゃー!」

「お小遣いをあげるのはワシらにとってご褒美でもあるかいのー!」

「ほっほっほー!生きるたのしぃみが増えたにょー!」

「ほっほぅ、長生きはするものじゃー。」

「誠に、誠にのー。」


 お、お小遣い……。

 ご老人ズの中で、私は完全に孫のような扱いになっているようだった。



 ……まぁ、処置代貰えるならいいか。


 この先、ものすごい頻度でご老人ズが来るようになる事を私はまだ知らない。

老人ズの名前、イト シオ カイ。ちょっと並べ替えると……。

 イトオカシイ になるんですよ……うふふふふ。名前で遊ぶ癖も治りません。

まぁ本当は いとをかし なので、厳密には違うんですけどね。



今回のどうでもいい薬の話は、頭痛薬、痛み止めについてです。


痛み止め、解熱鎮痛剤には成分が違うものがいくつかあります。


良く聞くものとして、ロキソニン、イブプロフェン、アセトアミノフェンなどがあるのではないでしょうか。

人によって合う、合わないがあると思います。

ちなみに、私はアセトアミノフェンが入っているものを飲むと気持ち悪くなります。イブプロフェンが入っているものは何の問題もないので、いつも痛みを抑えたいときはイブプロフェンの入っている痛み止めを飲んでいます。家に常備しています。


自分にとって、合うものを選ぶのも大事ですね。


痛み止めには消炎作用があるものがほとんどです。解熱鎮痛剤、と言われている通り、解熱効果もあるので風邪薬に必ずと言っていいほど入っています。

風邪薬を飲んだ時に、合わせて痛み止めも飲んでしまうと、重複してしまい副作用が出てしまう恐れがあるので、気をつけて下さい。買うときに薬剤師さんや登録販売者さんに相談されるのをオススメします。


次に、痛み止めのお薬は、胃痛には効きません。むしろ胃に負担をかけます。

パッケージに書いてありますが、基本痛み止めは食後三十分以内に飲むようにして下さいね。

病院で痛み止めが出る時は大概、胃薬も一緒に出されます。

胃痛には胃薬を飲みましょう。


この辺は当たり前かもしれません。次は成分ごとのちょっとした説明です。


ロキソニンは第一類医薬品です。

薬剤師さんがいないと買うことができないものです。痛み止めの効果が高い、と良く言われていますね。確かに効果は高いと思います。私は親知らずの抜歯の時に処方されて飲みました。

ただ、説明書を読んでみると、結構副作用の種類が多いんです。しかも、重篤なものが多い印象です。

合う人にはとても効果も高いので重宝されると思いますが、合うかどうかは慎重に選ばれた方がいいと思います。


イブプロフェンは生理痛に比較的早く効きます。なので、パッケージの効能が書いてある部分に、生理痛が上位に書いてある痛み止めは、大体イブプロフェンが主体になっているものが多いです。他と見比べてみるとわかるのですが、効能の生理痛の位置は商品によって前後しているんですよ。

イブプロフェンはカプセルタイプのものもあります。中身が液体なので、普通の錠剤の物よりもより早く吸収され効き始めますので、早く効かせたい時は選んでみるのもいいと思います。

先程、ロキソニンの副作用について少し怖いくらいの書き方をしましたが、もちろんイブプロフェンにも副作用はあります。こちらも物によっては重篤な副作用もありますので気を付けましょう。一日に飲んで良い回数と空ける間隔が決まっています。大体が四時間以上の時間を空けるように、一日に二回〜三回までとなっています。


アセトアミノフェンは痛み止めの中で唯一、十五歳以下の人でも飲める痛み止めです。

学生が出てくる痛み止めのCMがありますよね。いーやいやー♫っていうやつです。

あれはアセトアミノフェンが入っている物なんです。他の痛み止めは飲めないので学生でも飲める、という部分を強調しているんですね。もちろん、大人の方も飲めます。



痛み止めに共通して言える注意点は、長期服用しないこと、です。

痛みがある、という事は、体が危ないよー大変だよーという信号を出しているという事です。お仕事や大事な用事のために一時的に抑える事が必要な時ももちろんあると思いますが、基本的には痛みが出たら出来るだけ早めに原因の特定をしましょう。お医者さんに診てもらうのが一番ですね。


よくお客様でいらっしゃったのが、歯痛で痛み止めを飲んでいる方でした。一時的に炎症を抑えて痛みを止めますが、治っているわけではないので、歯痛などで痛み止めを飲んで抑えた後は出来るだけ早く歯医者さんに行きましょう。そう接客していましたが、その人はなかなか行こうとしませんでした。笑


あとは、他の薬にも言える事なのですが、痛み止めを飲んだ時は運転は控えるようにしましょう。

眠くなりにくい、と謳っている痛み止めもありますが、運転をして良いというわけではありません。

作用の影響で、注意力が落ちる可能性がありますので、出来るだけ運転は控えましょう。

痛みがある時は、出来るだけ安静にしたいですね。今のご時世難しいかもしれないですが……。


他にも色々な種類の痛み止めがあります。気になる方は薬剤師さんや登録販売者さんに聞いてみて下さいね。

今回は以上です。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ