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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約6年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

上下迷宮(さかさラビリンス)

作者:狐さん
かつて、魔王軍と人間は激しい争いを繰り返していた。

それは大陸全土まで広がり、長きに渡る戦は人間側の勝利で終わる。

勇者一行がやってくれた。そう誰もが疑う事は無かったが、その名誉があるのも全て一部の人間しか知らない1人の老兵がいたからなのであった。

『幻老』彼はそう呼ばれていたが、その素性を知る者は誰もいない。どこに住んでどこから現れるのか全てが謎に包まれていた。ただ、大事な戦いになると現れて、魔法でも技でもない不可思議な術を使い勝利に導いていったのである。

世界は平和になった⋯。

平和になったが、一部の人間達はあの『幻老』が目障りに感じる者が増えていった。

彼は悪事を許さなかった。それは魔物でも人間でも同じであり、魔物の脅威がなくなると次は悪事を働く人間が消えていく。

そして一部の人間は、元魔王城を孤児達の楽園にした。

食事も遊びも際限なく与え、伸び伸びと出来る子供達は瞬く間に増えていく。

その一部の人間が『幻老』にも見てほしいと願う。

そして幻老が元魔王城の孤児院にて、子供達に囲まれている所で大爆発を起こした。

魔力暴走。

魔王城に眠る魔石を使い、それを砕いたものを食事に混ぜ、徐々に魔石を身体に取り込ませ、魔石を暴走させた。

暴走した魔石は、砕かれて吸収していた人間にも連鎖反応を起こし、その結果、元魔王城はこの世から跡形もなく姿を消し、大きな真っ赤に燃える土が融解していくクレーターができていた。

お前の為に用意した餌と言わんばかりの罠。

幻老はその場にいた全ての人間と共に消滅した。

こうして、王国は魔族を僕にする実験を繰り広げ、各国との対立、そして人の悪が世に出はじめたのである。


それが⋯⋯これが今、俺がプレイしている自由選択型ゲーム『多元幻想鏡オンライン』である。

テレビゲームがなくても娯楽というのは潰えないものであり、誰もが選ばなかった選択肢を選んだ事により⋯⋯。

俺は⋯⋯この変化した世界の真実を垣間見ることになる。
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