俺たちの仕事
開いていただきありがとうございます
小説描き始めなので文章とか色々と下手かと思いますが、辛口でもご指摘いただけると有難いです。
「もうそろそろか…。行こうか」
「うん!」 「おう!」 「ええ!」
俺の名はヴァン・リーアス。こいつら3人は俺の仲間だ。
俺たちが今から行こうとしているのは、
【転生者の間】というところだ。
俺たちの仕事は、そこから転生してくる者たちを
ざっくりと良い奴か悪い奴か判断して、良い奴の場合は
この世界での基本的なことを教えたりしている。
いわゆるナビゲーターのような役割をしている。
もちろん、これは良い奴に対しての対応で、
悪い奴にはきちんとお帰りいただくことを仕事としている。
これが俺たちの仕事の基本的な内容だ。
ただ、俺たちは最近特に頭を悩ますことになっている。
それは、強力な能力を持って転生してくる奴が最近多い事だ。
「今度は普通に良い人だといいんだけどなぁ〜」
そう発言するのは、クリス・フォラン。
金髪で尖った長耳。この世界では珍しくないエルフという種族だ。
エルフというだけあって、魔法がそこそこ使える。
「そうだな。最近は転生者自体が多くなってきたからな」
この盾持ってどっかのゲームでタンク役やってそうな男はアイル・スフィン。
実家が武器屋で、その手伝いをしながら仕事にも来てくれている。
あと、基本的に誰にでも優しい。
これまたどっかのゲームにいそうなキャラだ。
「いいじゃん別に。いざとなれば逃げればいいでしょ!」
この犬耳つけて今にも走り出しそうな少女は ルカ・アーティス。
犬の獣人なだけあって、足の速さには自信があるとのこと。
実際、彼女の足に助けられたことは何度もある。
「そうだなぁ。チートな能力がなけりゃ、それも考えられるんだがなぁ」
「だいたい!最近の転生者ってなんであんなチート能力持ってる人が多いのかな」
「さぁな。それだけならまだマシなんだがな。異世界に夢を見てる奴が多いのが地味に困るんだよなぁ」
「それそれ!夢見るのはいいけど、ハーレムとか作れるわけないじゃん。いきなり来た人に能力見せられて言い寄られても、噛みつきたくなるだけだし!」
「まぁそう言うなよ、彼らのおかげでこの世界にさらに美味しい料理や新しい技術、アニメなんかの文化も生まれたんだから」
「と、そうこう言ってるうちに着いたぞ。転生者の間」
「お願いします!どうかまともな人でありますように!」
と必死に天に願っているクリスを横目に、
幾度となく足を運んでいる場所にもかかわらず、
包み込まれるような神秘的な空間から、世界最悪の人間が来るかもしれないという緊張と、ちょっとした高揚感が、この俺を支配していた…。