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第99話 ドラゴ大神殿の完成儀式

「いやぁ、立派ですね。これも土魔法で?」

「はい、ほとんどそうですね」


ドラゴ大神殿が完成したことを聞いた、街長がお祝いにやってきた。

他にも街に住む貴族や大商人など、多くの人が見学に来ている。


一般の人は今、大挙してこられると危険なので大神官さんが招待した客だけだ。

それでも200人くらいになっている。


私やミント、狼娘は関係者ということで、関係者席に来ている。

だけど、大神官さんに知らせていない招待客がまだいる。


「もちろん、いくぞ」


青龍さんにミントを通じて知らせたら、快く了承してくれた。

ミントの巫女舞のクライマックスで登場してもらう段取りだ。


「今日はこんなに多くの方々に・・・・」


大神官だから、もっと神秘的なお話をするのかと思ったら、普通の演説だった。

ほら、みんなあくびをしているぞ。

そういうのは短いのが喜ばれると知らないのか。


そのあとも街長さんやら、なんやらと。

お偉いさんのスピーチが続く。


そして、いよいよ、メインイベント。

ドラゴ大神の祀りが始まった。


なんか地味・・・聖なる炎を焚いて、その周りに大神官を筆頭になんかお祈りをあげていく。

昔からの由緒あるお祀りらしいけど、今どきじゃないね。


そのあと、龍神の巫女舞で、ドラゴ大神の魂を呼ぶ儀式を行う。


この日のために、ミントの特別巫女服をあつらえてみた。

ちょっと飾りが多いけど、基本的には巫女服だ。


おっ、始まった。

しゃりん、しゃりん。


ミントが持っている鈴の樹がいい音を立てている。

神秘的な巫女舞を踊っている。


そんなときのミントはいつものミントではなく、神々しい雰囲気をまとう。

きっと、龍神さんのエネルギーを受けて舞っているのだろう。


いよいよ、クライマックスだ。

大きく身体を動かしていた巫女ミントが後ろにのけぞり、そのまま倒れる。

龍神さんと魂を合わせた瞬間だ。


そのタイミングで大きな雷がいきなり落ちる。

どがーーーん。


何事が起きたか理解できていない観衆の前に悠々と青龍さんが下りてくる。

ドヤ顔の青龍さんがステージの真ん中で決めポーズを取る。


観衆が一気に盛り上がった。


「すげーーー、本物の龍神だ」

「嘘だろう。どうやって?」


龍神様ではなく神の使いの神獣なんだけど。

まぁ、勝手に誤解されておこう。


こんなイベントを知らされていなかった大神官さん、観衆と一緒に驚いていたけど、

すぐに立ち直り、大きな声で宣言する。



「ここに、ドラゴ大神の御魂は参られた。この像こそ、御魂が宿るものなり」



再び大きな歓声。


やっぱり、青龍さんがいると盛り上がるな。

青龍さんも目立つのが好きだな、あの顔。



巫女ミントがステージを降りて、青龍さんも山頂に戻っていってクライマックスは終わった。

そのあとも、儀式は粛々と続いていった。


青龍さん、実は目立ちたがり屋だった!

楽しく書いて、楽しく読んでもらえたらうれしいです。

ブクマと評価もよろしくです。

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