第96話 メイドは形から入るのが正しい気がしてきた
「どうも、メイドって仕事はかわいい女の子には興味を持たれないらしい」
それが正解だとすると、メイドって仕事にもっと魅力をつけてあげるともっとやりたがる人増えるかも。
そうなって欲しい私としては、メイドの魅力アップが最重要なポイントになる。
だから、まずはメイド服をもっとかわいくしていくのがいいだろう。
今のメイド服は白/茶がベースになっていて、地味だ。
他のとこのも、白/黒とか白/グレーとか、とかく地味すぎる。
もっと、明るい色にしないといけない。
たとえば、ピンクとかオレンジとか。
フリルも多くして、ちょっとしたアクセサリーも必須にしよう。
でも、困ったな。
メイド服は土魔法では作れない。
だれか服工房の人にでも、作ってもらわないとダメか。
服工房の人なんて知り合いはいない。
知っていそうな人も知らない。
まぁ、なんとかなるだろう精神で、飛込で服工房を何件か訪ねてみた。
「うーん、ここは違う」
実用的な服を作って所。
そんなのお呼びじゃない。
「うーん。ここもダメ」
なんていうのかな。貴族的な派手さが売り。
他の人が着ていないようなのを作るのが得意。
自己顕示欲を満たすため?
そういうのは、違うんだよな。
「ここは・・・あれ?」
なんか、おしゃれ。それでいて、デコラティブじゃない。
ちょっとしたデザインがかわいい。
いいんじゃないかな。
「えっと、メイド服って作っていませんか?」
「うちは、そういう実用的な服は・・・」
あ、そうか。メイド服はそうなるのか。
実用的な服は求めていません。
「えっと、基本的な形はメイド服なんですが、見ている方が楽しくなるメイド服が欲しいんです」
「それは、どうしてですか?」
「えっと。かわいいメイドさんが好きだからです」
伝わったのか、そうでもないのか、微妙な反応をしてくれた。
その話を聞いてくれた若い女性の服職人さん。
工房主なんだって。
望んでいるのができるかどうか、とにかく作ってみてくれるって。
かわいいメイド服を作って、かわいいメイドさんを雇うぞ計画は、本気で行動しているからどんどんと前に進んでいく。
代わりに、24街区の整備とか、白い鎧の改良とか、そういうのがおろそかになる。
やっぱり、気持ちが行っていることが重要になるよね。
だけど、かわいいメイドさんが家で待っていてくれたら、きっと仕事もはかどるはずだ。
今は、他の仕事が遅れがちになるけど仕方ない。
メイドさんが来てからは仕事のスピードアップして取り戻す予定だ。
メイドちゃん計画・・・進んでいます。。。。それでいいのかっ。
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