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第93話 結婚式

元スラム街の24街区において、結婚式が開催された。

団地の住人と、元奴隷というカップル。


どっちも有名人ではないから、近所の人や新郎新婦の知り合いの人が多い。

ふたりの出身地の村からは両親だけがやってきた。


ささやかなパーティが中心で、その中で結婚を宣言する愛の誓いがされる。


「ご主人様は参加しないんですか?」


招待状が来ていたことを知っているミントが聞く。

狼娘はちゃっかりと参加してごちそうを食べている。


「俺はいかないぞ」

「もしかして・・・昔の知り合いとか」

「まぁ、そんなものだ」

「なんかあったんですね」


あのふたりの話をすると、不機嫌になるからあまり話さないことにしている。

だけど、さすがに今日は結婚式の日だから、話してみただけだ。


「ご主人様は結婚しないんですか?」

「まだ、そういう相手がいないからな」


やっぱり、不機嫌そうな顔。

結婚したくないのかな、ご主人様は。


この時代、1人前の男なら結婚するのが当たり前だった。

20才という歳は、結婚する男も多い年齢だ。


特にこの男みたいに収入が多い男は、群がる女の対処で大変なことが多い。

この男に関しては全くないが。


「そういうミントは結婚を考えたことはないのか?」

「えっと。もともとは巫女だし、そのあとは天使だし」

「そうか。どっちも結婚にはあまり縁がなさそうな立場だな」

「ええ。でも、夢くらいは見ています。結婚式、あこがれます」


見上げる感じで結婚式を想像しているミント。

ミントはあと1カ月で15才の成人を迎える。


ちなみに「愛の天使」に返品できる期限1カ月を過ぎてしまった。

もう、返すことはできない。

もっとも、返す気などさらさらないけど。


ミントとふたりでの生活は慣れた。

ミントの料理の腕はなかなかで、何を作ってもらってもおいしい。

メイドを別に雇おうかとも思うけど、ミントがだいたいやってくれるから必要ないかとも思う。


「な、メイドはいるかな」

「えっ、メイド?私がメイドになるんじゃなくて?」


ミントのメイド服。

かわいいかもしれない。

うん、それはいい。

今度、作ってもらって着させてみよう。


「もちろん、私もメイドできますよ。だけど、結婚してメイドを使う生活。いいなぁ」


そうか。

ミントであっても、メイドを使う生活にあこがれるんだ。


この時代においては、結婚してメイドがいる生活というのが、上級市民のステータスだ。

収入だけ見たら、上級市民はおろか、貴族さえ超えている。

だから、メイドを雇うことくらい簡単にできる。


「メイドを雇うなら、やっぱり仕事ができる経験豊かな女性がいいんだろうか」

「そうですね。だけど、ご主人様が若いから、もっと若いメイドさんも合いますよ」


えっ、若いメイド?

かわいいメイド。


それもいいかもしれないな。

ミントは家族扱いにして、メイドのいる生活。

それも、ひとりだと寂しいから3人くらい。


「うーむ。悪くないな」

「えっ、本当にメイドさん、雇ってくれるんですかっ」


ありゃ、ミントの方が乗り気じゃないか。

別にメイドがいなくても問題はないと思っていたけど、そうでもないのかな。


「メイドさん、やっぱり必要かな」

「必要ということはないんですが・・・メイドさんがいる生活にあこがれます」


そういうものかな。

だけど、メイド3人もいたら管理大変そうかも。


「だれかメイドを管理できる人もいたらいいな」

「あっ・・・」


あれ。ミントが何か言いたそう。

だれか知っているのかな。


「誰か心当たりある?」

「・・・爺が・・・」


あ。

ミントの昔話に出てきた爺。

ずっとミントのことを小さい時から守ってくれた人。

ただ、お金がなくなり、だまされてミントを手放さなければいけなくなった人。


「もし、爺がうちでメイドを管理する役目で雇ったら、ミントはうれしいかな」

「うれしいです」


ウルウルする瞳で見上げるのってずるいぞ。

どんなお願いも聞いてしまいたくなるじゃないか。


「そろそろ、私の生活の質もしっかりと考えていかないとな」


爺をはじめ、若くてかわいいメイドさんを3人いれる。

他にも下働きとして、少年とかね。


やっと第2章のミモザ編がエピローグを迎えたよん。

楽しく書いて、楽しく読んでもらいたいです。

ブクマと評価もよろしくです。

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