第81話 神山の序列3位は?
ちょっと前まで神山の第二山頂に陣取っていたのは、ジャイアントゴート。
真っ黒で巨大な2足歩行できるヤギだ。
立ち上がったときの身長は4mを超える。
本来、山頂にいるはずの巨大ロック鳥が第二山頂に移り、そこにいたジャイアントゴートは困っていた。
居場所が確定しないのだ。
山の上の方をうろうろしていたとき、ロック鳥が連続して撃ち落とされる現場を目撃した。
何事が起きているのかと、覗きにきたら巨大な狼がいた。
山の天気は変わりやすいと言う。
それまで雲一つない青空だったのが、雲が増えてきて気温が下がった。
無風状態から風が吹き始める。
「ぐるるる」
巨大狼が、岩の向こう側に向かって、うなり声をあげる。
「なにか、いるのか?」
私と女剣士が注目していると、岩に魔物が上がってきた。
「ジャイアントゴート!」
唯一も、魔物の名前を知っていた女剣士が叫ぶ。
ここに来るまで出会った魔物たちとはレベルが違う気を感じる。
「あいつは、我の獲物だ」
狼姿でも言葉を発することができると判明した巨大狼が獲物宣言する。
「大丈夫かな。狼さん。あの山羊も強そうよ」
「狼が負ける気がないから、大丈夫さ」
2匹がにらみ合う形になった。
「あの2匹、ふだん両方共A級の魔物ね」
同じランクだから、自分だけで倒したいんだね。
もちろん、私が土魔法で助力したら、無理なく倒せると思う。
しかし、タイマンで決着をつけたい者同士。
私が土魔法で対抗するのは、なんてずるく感じる。
私達は見学することに。
結果は、10分間の死闘の末、体勢を崩した瞬間を襲い掛かった巨大魔狼が勝った。
傷を受けてジャイアントゴートが逃げ出したのだ。
「久しぶりに本気で闘ったな」
見学だけしていた私は狼に声をかける。
だけど、それで終わりではなかった。
A級同士の魔物が放つ気が、神山全体に伝わった。
当然、山頂にいる蒼い魔王にも。
珍しくバトル系です。たまには書くのが楽しいです。
楽しく書いて、むたまーのしく読んでもらえればうれしいです。
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