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第59話 迷いの夜

「本当にあれでよかったのか」


たしかにミモザは、男と話していた。

ただ、話していただけだと、すればよかったんじゃないか。


あの男と妙な関係になってしまっている。

探偵には、それだけ調べさせればよかったんじゃないか。


「ふたりの間には何もありません」


そんな報告が来て終わったんじゃないか。

なぜ、あの男の過去なんて調べさせてしまったのか。


過去が分かったところで、過去は過去でよかったんじゃないか。


・・・無理だ。


あの笑顔。


ずっと天使だと思っていたミモザが普通の女の顔で笑っていた。

それも楽し気に。


何もなかったで済ませられるはすがない。


だからと言って、ミモザに何も告げずに『愛の天使』に返品したのは・・・。


優しくできない自分がいる。

自分の器の小ささに吐き気が出る。


その上、悪人にもなれずにふたりの未来の可能性だけプレゼントする。


何かっこつけているんだ。

なんで、今また苦しんでいるんだ。


あいつが金を持ってそのままいなくなる。

そんな可能性だってある。


あいつが買い戻す前に他の男に売られてしまう。


いろんな未来があるじゃないか。

どうして最後まで、未来を作ってやらないんだ。


できない。

そこまで、ふたりを祝福するなんて・・・


結局、どっち着かずで半端な男じゃないか。


だいたい、もう思ったことだ。

次の女に行けばいい。


金もある。

力もある。


今だったら、女なんていくらでも、なんとかできるじゃないか。

ハーレムだって作れるじゃないか。


・・・駄目だ。


そんな気になんてなれない。

何もやる気になれない。


どうしよう・・・・あっ。


ひとつだけ道をみつけてしまった。


これしかないだろう。

今の気分には。


今回は説明回です。

なにがどう起きたのか、分かりづらくて、もやもやさせてしまったので、もやもや解消のためですね。

いやぁ~、小説って難しい。

なんだかんだ言って楽しんで書いています。楽しんで読んでもらえたらうれしいです。

ブクマや評価よろしくです・・・感想は柔らかめが好きです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 主人公の葛藤、人間らしさ。 そして善人性格の、だからの、己の「優しくなれない」という判断と自分のそれへの嫌悪という優しさと正確さと、何て言うか…… ミモザさんのこと、本気になってたんで…
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