第43話 お買い物
ここは街の中央街区。
いろんなお店が集まっている場所。
貴族向けの高級店もあれば、一般市民向けの手ごろな値段のお店もある。
あまり服を持っていないミモザに服や小物を買ってあげたくて来た。
ついでに自分の物も買おう。
「最初はどこにいこう」
「男物の洋服屋さん」
「それは、後でいい。ちゃちゃっと済ませるから」
「そうなの?」
「それより、ミモザが美しく着飾ってくれると嬉しいな」
遠慮しまくっているミモザだけど、最新ファッションのお店に行ったら目の色が変わった。
「これ、かわいい。フリルがついてる」
「うわぁ、これだと胸、見えちゃいそう」
「これなんてキラキラ」
いろんな服があるから、見ているだけで楽しそう。
だけど、ちゃんと買うのを選ぼうよ。
「いいのよ。こういうの、楽しいんだから」
お買い物デート。
確かに楽しいかも。
「このバック、良くないかな」
「真っ赤なバック。いいわね」
「これ、買おう」
「えっ、高いわよ」
値札で金貨2枚。
高いけど、今はお金持ちだから気にしない。
「これください」
「はい。金貨2枚です」
「金貨1枚にまけてください」
「ええっ。それは・・・」
「冗談です。はい金貨2枚。あと、チップね」
店員のお姉さん。びっくりしている。
値切らない上にチップをくれるお客さんは珍しいらしい。
「ちょっと気分いいでしょ」
「なんか、もったいない気もするけど」
「いいんだよ。魔法で街の人から稼いだお金だから、街の人にも還元しないと」
お金を使う事に抵抗感があるミモザのために、お金の循環の話をしてみた。
転生前に教わったお金の法則。
幸せにお金を使う人には、幸せにお金が戻ってくる。
転生前は、それは信じられなかったけど、今は信じられる。
楽しくお金を使って、私もミモザも街の人も幸せになろう。
そう思ってお買い物一杯してみた。
最近、感想が増えてきてうれしいです。
「狼娘いらない」なんて内容にもふれてくれていて。どんな読み方しているのかわかって参考になります。
楽しく書いて、楽しく読んでもらいたい。そして楽しめたら、ブクマや評価や感想欲しいです。よろしくです。




