第34話 リーダーの故郷
「おっかさん」
「帰ってきてくれたのね」
親子の対面だ。
リーダーは13歳の時に冒険者になるために街に向かった。
このあたりでは耕作地があまりなく、村に残れるのは長男だけ。
他の男は、村を出ないといけない。
もっとも、狩人や木こりになる村人もいて、時々帰ってくる元村人も多い。
だけど、冒険者になった村人はまず戻ってこない。
「またお前に会えるなんて」
「おっかさぁーん」
初心者の冒険者に恐れられるB級パーティーのリーダーの顔ではなく、
13歳の少年の顔になっていた。
「もう俺たちが来たから安心してくれ。魔狼なんか蹴散らしてやるからな」
「頼んだよ」
うーん、親子再会か、いいシーンだな。
「それじゃ、いくぞ」
「もうですか」
予定より遅れて着いたのが朝になってしまった。
だから、のんびりしていられない。
彼らのパーティは休暇扱いでここにきている。
次の依頼がもう決まっているので、今日中に退治しないと間に合わないのだ。
「忙しいな」
「そう言うなって」
大抵、昼間は狼は村には出てこない。
もっと山の方にいる。
「こっちです」
どのあたりにいるかは把握させている。
魔狼の巣が山の森の方にある。
「この森の中は魔狼のテリトリーです。入れば襲ってくるはずです」
「それでは、私は先に準備しておきますね」
「おう。森に突入するのは、1時間後だ」
魔狼を叩く準備。
それは、森の前の開けた所に線を描いていくこと。
木の棒を使って、一本づつ書いていく。
セラミック板に描かれたものを参考に。
「できたっと」
「もう、いいのか?」
「あとは突入まで休憩しています」
「そうだな」
B級メンバー3人と、村の剣士がひとり。
合計4人が突入メンバーだ。
さて、予定通り進むかな。
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