第297話 ダンジョンタウン行き馬車道を敷設しよう
「どうかな。このあたりに魔物はいそうですか?」
「いるぞ。あっちだ」
3日ほど馬車道敷設が済んだ夜、白狼娘に確認すると魔物がいるらしい。
「だが、こっちには向かってこないぞ」
「だろうなぁ。相当上位の魔物がいるんですから」
「そんなことはないぞ。威嚇はしてないぞ」
いや、白狼娘は威嚇しなくても、何かが漏れて魔物には感じられるんだろう。
あまり寄ってこない。
「だけど、石バレットガンの性能チェックができませんね」
「それなら、魔物を連れてくるぞ」
おいおい、そこまでしなくてもいいと言おうとしたけど、もう出て行ってしまった。
まぁ、白狼娘としても、石バレットガンを打つところを見てみたいんだろう。
しばらく待っていると、魔物がこっちに向かってきた。
あ、違うか、こっちに逃げてきた。
後ろからでかい白狼が追っかけてくる。
よし、石バレット弾の射程に入ったぞ。
魔物はオークのようで、3匹いる。
僕はまずは一番前を走っているオークに狙いをつけた。
ズキュン。
小気味いい音がして、バレットが一つ、オークに向かって飛んでいった。
ガンツ。
すごくいい音がして、バレットがオークの頭にぶつかったようだ。
オークは頭から後ろに倒れ込む。
残った2匹のオークに対して、バレットを飛ばす。
こんどは1発じゃなくて10発連続。
何発も2匹のオークに命中して吹っ飛ぶ。
3匹とも倒れた。
だけど、まだ、死んだとは限らない。
白狼娘は、追いかけるのをやめて地面にお座りして、結果を見ている。
「うん、大丈夫だぞ」
「オークたちは死んでます?」
「ああ。石バレット、威力があるぞ」
「うん、もっとも白狼娘の攻撃の方が威力あるけど、ですが」
「それはもちろんだぞ。オーク程度の魔物ではひと噛みだ」
白狼娘の力を借りなくても自衛ができる。
それが重要なんだよな。
街の外にいるときは、気をつけなきゃ。
「さて、今日はオーク肉ステーキだな」
「それもいいですね」
車両には、食材がいろいろと乗っているけど。
採れたてのオーク肉には適わないな。
こうして、石バレットの試射も終わり、オーク肉のバーベキューをたらふく食べて。
車両の中で、白狼娘のしっぽをなでながら眠りについた。
わーい。日間ランキングに載ったあー。
ずっと更新停止した作品なのに、再開したら読んでくれている読者さんたちのおかげです。
がんばるぞー。
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