第28話 土地を買い取ろう
「あそこは、再開発の話があるって知っているか?」
「ええ。下見に行ったとき、住んでいる人達が反対って言ってました」
「あいつらは住民じゃない。不法占拠しているだけだ」
「ですよね」
スラムの土地。
この街ですぐに買えるとしたら、そこだけ。
だから、その土地の地主の人に会いに来た。
土地を売ってもらうために。
「前だったら二束三文だったけど、今はちゃんと評価されているんだ、あそこは」
「そうですよね」
うーん。売る気あるんだろうか。無いんだろうか。微妙だなぁ。
「あの土地にいくらくらい用意しているんだ」
「えっと金貨70枚ならすぐ出せます」
「そ・・・そうか」
「どうでしょう。売ってくれますか?」
「場所は川の近くがいいのか?それとも壁の近くか?」
川の近くは湿地になっているから使いづらい。
壁の近くは住んでいる人がいるからやっかいだ。
「川の近くがいいんですが」
「川の上の方か、下の方か」
「真ん中で。川のすぐ横がいいんですが」
「わかった。200坪でどうか」
「えっ、200坪?」
家を建てるだけだから、そんなにはいらないんだけど。
だいたい金貨70枚でそんな売っていいの?。
「300坪。それ以上は無理だ」
増えてしまった。
もちろん十分だ。
「買いましょう。今、お金を持っていますから、すぐでいいですか?」
「おおっ、もちろん、すぐ契約しよう」
あっさり買えてしまった。
300坪も。
スラム街は3000坪くらいだから、1/10は私の土地になってしまった。
契約をすませて、お金を払う。
「はい。これであの地はあなたの物だ」
「はい、ありがとうございます」
契約だけでは不安なので、一緒に土地を見に行くことに。
「あそこがスラム街で川は渡し船・・・」
「あ、今は橋です」
「なんだ?橋ができているぞ」
「ええ。昨日作りました」
「なんと。お前が作ったのか?」
「あ、勝手にごめんなさい。邪魔なら撤去しますが」
「いい、いい。撤去しなくてもいい」
よかった。真ん中の土地を指定したのも、橋がかかっているから。
人の土地に勝手に橋かけちゃったから、怒られるかもって思って。
「再開発っていつ、行われるんですか?」
「いつって。まだ時期は決まっていないぞ」
「もし、決まったら教えてくださいね。手伝いますので」
「手伝うって・・・どうやって?」
「あ、私、土魔法使いなんです。土地の改良とかできまして」
「どういうことだ?」
「みてみますか?」
買った土地は僕の物。
だから、土地改良しちゃってもいいよね。
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