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第248話 貴族パーティに招待されました

「なんか、こんな格好は落ち着かないな」

「そんなことない。似合っているぞ」


子爵子息の招待で、ショッピングモールに出店してくれる高級料理店でのパーティに招待された。


私が村でクリスタル探しをしている頃、白狼娘と子爵子息は一緒に他のパーティにも参加していたらしい。


「これは土魔道士さん。よく来てくれました」

「ご招待ありがとうございます」


このパーティの主催は子爵子息で若い貴族の集まりらしい。

父親の子爵さんが主催するパーティとは違って、それほど着飾っている女性もいなくて、

気楽なパーティみたいだ。


もっとも、私は着慣れない高級服というだけで苦手感がある。


「しかし、ずいぶんとパーティに慣れていますね。子爵子息さんに連れて行ってもらっていたんですね」

「毎晩の様に誘われて付いていったぞ。どこでも肉料理がうまいのだ」


そりゃ、貴族のパーティならうまい肉料理くらい出しそうだ。

今日も、テーブルの上に豪華な料理がたくさん並んでいるな。

立食タイプのパーティらしい。


「早速、食べよう。無くなったら困るからな」

「あせらなくても無くなりはしないと思いますよ」


白狼娘は一番大きな肉を自分のさらに乗せてかぶりついている。

黙って立っていると、おとなしい美少女なのに肉を喰いまくっていては台無しだ。


「まぁ、恋人探しでもないから、気にすることもないんだろうけどな」


肉にかぶりつく白狼娘を眺めながら、そんなことを思っていた。


「素晴らしい食べっぷりだね」

「あ、いや。お恥ずかしい」


胸に勲章をつけた若い男が話しかけてくる。

勲章に剣が入っているところをみると騎士さんかな。

ガタイが良くて強そうだ。


「いえ、食欲があるということは素晴らしいことだよ」

「そうでしょうか」

「パーティに来る女性は食べることより話をすることの方が好きな人が多くてつまらないからな」


そういう騎士さんも、大きな肉を載せた皿を持っている。

彼が肉を喰うのはいかにもって感じでギャップはないな。


「彼女は貴方の奥方だと聞いた。美しい奥方がいてうらやましいな」

「まぁ、そんなこと……ありますね」

「おや、のろけるのか。いいな。ところでお酒は強いのかな、あなたは」

「私はそれほどでもなくて。妻は底なしですが」

「ほう。それは頼もしい」


騎士さんは、メイドに合図すると赤ワインで満たした大きなカップを2つ持ってこさせた。

白狼娘にカップを1つ手渡した。


「肉ばかりでなくて、ワインもいかがかな」

「おっ、ちょうど飲みたいと思っていたところだ。いただくぞ」


白狼娘は喜んでカップを手に取ると一気に飲み干した。


「うまい酒だ」

「ほう。本当に底なしの様だね」

「おまえも飲まないのか?」


騎士も対抗して、一気に赤ワインを飲み干した。


「うまいな。酒が好きな女性と一緒だとさらにうまく感じるな」

「それは分かるぞ。ひとりよりたふたりの方が酒がうまくなる」


あー、知らないぞ。

そんな話をして付き合っていると、倒れるまで飲むことになるから。

私は早々に、白狼娘と一緒に飲むのはしないことにしている。


「もう一杯どうだ?」

「次は火酒はどうか」


あ、それはちょっとやばいんじゃないか。

火酒というのは、やたらと強い酒でワインの5倍くらいアルコール度がある。

私だと一杯飲んだら酔っぱらうくらいだ。


「本気で酒好きだと見える。それなら火酒で飲み比べしないか?」

「いいぞ。酒は好きだからな」


あーあ。知らないぞ。

どうみても、騎士さん負けるように見えないからプライド傷ついてしまうんじゃないかな。


「火酒の飲み比べ勝負かい。面白そうだな」


いつの間にか、主催者の子爵子息がやってきていた。

たぶん、メイドさんが気を利かせて呼んだのだろう。


「それでは、飲み比べの舞台をつくらないとだな」


子爵子息もノリがいい人だね。

どうも勝負大好きみたいだ。


中央にある大きなテーブルの上の料理を片付けて、真っ赤なテーブルクロスを敷く。

そこが飲み比べの舞台らしい。


子爵子息はレフリー役をしている。


小さいグラスがずらっと並ぶ。

火酒が入っているクラスだ。


飲み比べの勝負が始まるらしい。


白狼娘は酒が強いらしい。

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