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第245話 村長と対決してみた

久々の更新です。これからちょっとづつ更新していきますね。

「あなたが村長さんですか」

「そうじゃが、誰かな。おまえは」


村長の家に訪ねていくと、すぐに村長が出てきた。


年齢だと60才くらいだろうか。

村長というより長老というのがぴったりくる感じで、白い顎ひげを伸ばした爺さんだ。


街から土魔法使いが行くという話しは伝わっていると思うので、自己紹介してみた。


「土魔法使いです。農業のお手伝いに来ました」

「おっ、聞いておるぞ。わざわざご苦労じぉった」


まぁ、ここまでは普通の展開だな。

ここからは、ちょっと変わるけどね。

僕は合図をして、隠れていた少女を呼び寄せた。


「なんだ?どういうことだ?」

「人身御供はまずいでしょう」

「何を言っておるのだ? 大蛇神様の怒りの怖さを知らないからそんなことが言えるのだろう」

「大蛇神様からいくらもらっていたんですか?」

「ふざけるな。大蛇神様はそんなことしないぞ」

「分かりました。質問を変えましょう。奴隷商人からいくらもらっていたんですか?」

「なに! 訳が分からないことを。言いがかりをつけるのはいいかげんにしろ」

「言いがかりではありません。この少女がここにいるってことは、奴隷商人に戦って勝ったということですよ」

「ええい。もういい、誰か居ないか!」


村長が大声を上げると、すぐに村人が集まってくる。

筋肉質な大男が3人。


「こいつを捕らえよ」

「お安い御用だ。おい、抵抗するなよな。怪我するぞ」

「心配ありがとうございます。だけど、大丈夫です」

「なんだ? ケンカに自信あるのか、お前」

「いえ、ケンカにはなりませんから」

「面倒だ。おい、みんな。いっぺんに行くぞ」


3人が飛び掛ってきた。


《軟調土壁作成》


3人と僕の間に土の壁を作る。

いきなり現れた土の壁に男たちは驚いたようだ。


男たちは土壁にぶつかって、土壁に手を付く。

土壁はそれほど固くないので男たちの手は土壁に差し込んだ形になる。


《土壁硬化》


うん、これで男たちは土壁に手を差し込んだまま、うごけなくなった。

ジタバタしているけど、どうしようもない。


そんなことをしていると、村人が集まってきた。

ちょっと前までお祀りをしていたから、テンションが上がっている。


「なんだ? なぜ、大蛇神様に捧げた少女がここにいるんだ?」


少女に気づいた村人が叫ぶ。


「こいつが大蛇神様に捧げた少女を横取りしたのだ!」

「なに~」


今度は、村人6人が僕に向かってきた。


《軟調土壁作成》


何人来ても、同じこと。


《土壁硬化》


また、壁に手を突っ込んで動けなくなった。


「さて、村長さん。ちゃんとお話をしてくださいな」

「ま、待て。お前が強いことは分かった。攻撃するのはやめてくれ」

「攻撃なんてしません。お話をしましょう」


約束をしたことで、村長さんは落ち着いてくれたらしい。


《土壁消去》


土壁も消して、村人達を解放した。

もちろん、村人達はもう向かってはこない。


「この少女は奴隷商人を倒して解放しました。奴隷に売らなければいけない状況の説明をしてもらいましょうか」


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