表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
232/311

第233話 計量所で判定してもらおう

制限時間の3時間がもう少しで終わるという時刻に、私達のチームは計量所にやったきた。

ここでそれぞれのチームが狩ったボアを計量して勝ち負けを決めるのだ。


「どうだ?でかいだろう。最近では一番大きさだ」

「なかなかのサイズですね。どのくらいありますか?」

「そうだな。300kgあるかもな。他の3頭は普通サイズだがな」


子爵子息の獲物置き場には4頭のワイルドボアが並んでいる。

その中の1頭が特に大きくて普通の1.5倍くらいある。

そのボアを自慢そうに指さしている。


「なんだ。君たちのチームは結局、獲物がゼロか?」


たしかに私達の獲物置き場には何も置かれていない。

どうしたのだろう、変だな。

獲物にはちゃんと旗を立てておいたのに。


「そんなことはないんですが。今、運んでもらっているのでは?」

「おい。どうなっている?」


獲物を運ぶ要員を統括している人に質問をしている。


「それが・・・獲物のあるのが森の中でして」

「なんと、森に逃げ込まれたのか?」

「あ、逃げられた訳ではないのですが、森の中に獲物があるのは確かです」


魔物の森の中であれだけのサイズのボア。

確かに普通の人が持ってくるのは、難しいかもしれない。


「あの。手間が掛かっているみたいだから、私が手伝っていいですか?」

「なんだ。これから森に取りにいくのか?」

「いえ、魔法で持ってこようかなと。旗は立ててあって、ある場所も分かるから、魔法で運搬できるんです」

「ほう、おまえ、魔法が使えるのか」

「はい。土魔法を少々」


土魔法と聞いてなんか安心しているな。やっぱり土魔法って、大したことないと思われるものらしいな。


「魔法は禁止だということなので、使わなかったんですが。もうゲームも終わりましたし、運搬だけならいいですよね」

「ああ。魔法で持ってこれるなら、やってくれ」


了解がでたから、魔物の森から獲物を運搬してこよう。


結局、白狼娘が調子にのって全部でホーンドボアだけを30頭ほど倒してしまったからな。

普通のワイルドボアには見向きもしないで。


《土プレート生成:土プレート移動》


旗が立っているすべての獲物の下の土をプレート化して、プレートごと移動させていく。


「最初のがやってきた様ですよ」

「なんだ、あれは?」

「倒したボアを土プレートに載せて持ってきたんです」

「ん?なんだ、あれ?」


最初の5頭がきた。

たぶん、1500kgサイズのホーンドボア。


「なんだ、こいつは。でかすぎないか。ツノついているし」

「ボアですよ、ボア」

「ボアって言っても・・・」

「まぁ、とにかく。計量お願いします」


やっぱりでかいよね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ