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第232話 美少女の闘い方

「うわ、何も考えずに突っ込んでいってますよ。やばいでしょ」


美少女姿の白狼娘が5頭のホーンドボアに走って近づいている。

細マッチョが心配して言ってくる。


「まぁ、見ていてくださいよ。うちの嫁は強いんです」


巨大狼になったら相手にもならない魔物だ。美少女姿でナックルダスターだけとは言え余裕だろう。


1頭のボアは白狼娘に気が付きツノを向けてきた。

ジャンプしてツノの上に飛び乗った白狼娘は、空中で前転をしてボアの後頭部にナックルダスターをぶち込んだ。


ガツンという鈍い音がしてボアが倒れた。そのまま次のボアに向かって走りスライデングの形で足の間を通り、腹に思いっきり両手が拳をぶつける。

なんと、でかいボアの身体が浮き上がり、くの字型に折れ曲がる。崩れ落ちて倒れる。


「うん。最初の2頭は余裕でいけたな」

「どうなっているんですか、あの娘は?」

「だから、うちの嫁は強いんですって」


危険な奴が来たことを認識した残り3頭のホーンドボアは白狼娘にツノを向けて警戒する。


「でも、あの体勢では無理ですよ。不意打ちだからなんとかなったんでしょ?」

「後は力業で行きますよ、きっと」


なんだか、格闘技の解説者になってしまった気分。

神獣進化した後初めて見る白狼娘の闘い方に興味深々だ。


「私の予想だと次は蹴りですかね」

「蹴りですか?あの大物ですよ」

「彼女の蹴りは驚くほど重いんです」


普段は体重40kg程度だけど、巨大狼本体の体重は10tを超えている。姿かたちを変えずに体重だけ少し戻すことくらいやりそうだ。

なんと言っても神獣だから。


「やばいですよ、突進ですよ」


3頭のホーンドボアはツノを向けたまま突進してきた。

ボロ切れの様にぐちゃぐちゃにされそうだ。


「さぁ、どうする?」


私もこのシチュエーションの対応方法が分からない。だけど、結局は白狼娘が勝つことだけは予想している。

白狼娘は一本の足で立つと、両手と片足で3本のツノを受け止める。

物理法則からすると、どう考えてもバランスなどとれるはずがない。

しかし、白狼娘は3本のツノとその後ろにあるボア本体の体重を軽々と受け止めてみせた。


「そうくるか。なら次は投げか!」


受け止めた両手に力を込めているのが分かる。

あ、2頭のボアの身体が浮いて、白狼娘の後ろに投げてしまった。


残った1頭はまだ足で止められている。

その横顔を拳が殴って、横に飛ばす。


投げられた2頭はひっくり返ったまま足をじたばたしているとこを順番に腹に一撃を加えて静かにさせた。


「うん。だいたい3分くらいだな。私の嫁が勝ちだ」


細マッチョと熊男は起きたことが理解できなくて言葉を失っていた。


狼嫁が暴れています。強いんです。



新作が人気でてきた。今、ハイファンタジー14位まできました。

応援してくれると嬉しいな。


『外れスキル『予報』が進化したらSSS級スキル『言ったら実現』ってどういうことですか?』

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