表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
222/311

第223話 鉄鉱石があるのか?

「なんですか?これは・・・」

「とりあえず、200m四方に100ポイント穴をあけて20mほど掘ってみたんですが」

「えええーーーっ」


どうも良く分かってくれないみたいだから、ちゃんと説明してみる。


「これが2mまで、その隣が4mって感じで20mまであります」

「20m!そんな掘ったんですか」


それだけでびっくりされてしまった。


「100か所掘ってみたんです」

「20mを100箇所ですか!」


うーん、びっくりしているだけで、調査になっているかどうかが分からない。


「どうなんでしょう?鉱脈みたいなものってありますか?」


私が見ただけでは鉱脈なのかどうかが分からない。

ここは専門家に見てもらうしかない。


「あ、取り乱してすみません。調べてみましょう」


ひとつひとつの円筒をチェックし始める。

だけど、どうも、ダメみたい。


最後までもらって結果を聞いた。


「どうでしたか?」

「残念です。鉱石はおろか、鉱山らしき兆候もありません」

「もしかして、20mというのが浅すぎました?」

「いえいえ。それより深くては、掘り出せないですよ」

「そんなこともないですが。土魔法では」


困った顔をしているから、土魔法じゃない場合の話を聞いてみる。


「どのくらいの深さまで調べたらいいんですか?」

「5mで十分です」

「あ、そうなんですか。それなら5倍くらいのスピードで調査できますよ」

「すごい!それなら、エリアを集中的にやるよりも、線状に調べましょう」


うんうん、ちゃんと指示をもらった方が確実だね。

どうしたら、一番鉱脈を見つけやすいか、それは鉱山学者の領分だからね。


「それじゃ、まずはここを5m掘ってみてください」

「はい」


10センチの円柱が伸びてきて2mになったとこで倒れる。

それが3回続いて6m分が完了。

その間、約15秒。


「早っ。ずいぶんと簡単なんですね」

「です。ガンガン、いきましょう」


鉱石が出てくるまで可能性のありそうなとこを掘りまくる。

そんな方針で1時間で200か所ペースで試し掘りをしてみた。


すると、1時間半を経過したとこで出た!


「これはいいですね。ほら」


鉱山学者の手には黒く光る箇所が載っている。


「黒鉄鉱っていいます。鉄の原料になります」

「これがそうなんですか。やっと出ましたね」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ