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第222話 鉱山調査

「ここが鉱山ですか」

「まだ、調査段階ですが産出が確定したら鉱山になります」


今回の鉱山調査団のリーダーを務める鉱山学者が言う。

ベージュの作業着を来てのっぺりとしたヘルメットをしている。


「どんな感じで調査するんですか?」

「それはもちろん掘るんですよ」


鉱脈がありそうだと見当をつけたところを1日かけて掘る。掘る場所は作業員ひとりで1か所で1日かけて掘った結果、鉱石、もしくは鉱石の予兆があるものが出たかどうかで翌日も掘るかどうかを決める。

すごく単純な方法だ。


「では、私も掘ればいいんですね」

「土魔法が使えるそうで。土魔法使いさんに参加していただけるとは10人力ですね」


えっと、たぶん、もう少しお力になれると思うんですが。

初めての鉱脈探しだから、少な目に見積もって100人力くらいかと。


「それは評価していただいてありがとうございます」

「それでは、他の人とはちょっと離れた辺りを探してくださいな」


作業員が掘っているあたりから500mほど離れた場所を指示される。


「あのあたりも鉱山候補地ではあるんですが、何分地面が固いところが多くて手こずりそうなんです」

「あ、なら。土魔法向きですね」

「やってくれますか」


うん。やってみよう。

まずは、指示された場所を200mx200mの範囲に渡って調査をしてみよう。

その範囲を縦横10分割して、全部で100地点に分ける。ひとつの地点は20mX20mになる。


「あ、だいたい鉄鉱石ってどういう物かよくわかっていないんだよなぁ」


まぁ、ある程度掘ってみてリーダーの鉱山学者に聞いてみよう。


《筒状掘り:直径10センチx長さ2mx10本》


地面をポンと叩くと、するすると身長より長い円筒が地面から上がってくる。

上がってきた円筒を順番に穴の横に並べていく。

全部で10本、20m下までこれで分かるはずだ。


「うわっ、崩れた」


1ポイント目がうまくいったから、次を気楽にやってみたら円筒が崩れてしまった。


「これじゃ、ダメだな。やり直し」


《筒状掘り:圧縮:直径10センチx長さ2mx10本》


今度は崩れないように圧縮手順を追加してみた。


「うん。これなら大丈夫」


ひと穴づつ丁寧に掘りあげていってので思ったより時間がかかる。

100ポイントを調査するのにまるまる1時間かかってしまった。


ぜんぶで1000本の円筒が綺麗にならんでいる。

よしよし、まぁ、いい感じの調査だね。


鉱山学者さんを呼んでこう。


「こんな感じでどうでしょう?」

「なんですか?これは・・・」


あれ、なんか調査方法違ったのかな?


鉱山探しを手伝ってみた。見つかるかな?

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