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第209話 ユウトと勇斗

始まりは、時空魔法の実験だった。

この異世界の1500年後の世界。

魔法が科学として扱われるようになった時代。


魔法が生活の一部として普及していた頃。


まるで、電波や電気、ネットがない生活が現代において想像できないように。

1500年後の異世界は魔法がなければ生活できないまで発達していた。


気・土・火・水の四元魔法だけでなく、光と闇の陰陽魔法、そしてすべてを統合した時空魔法。

それぞれが研究され、生活レベルにまで普及しきっていた。


ただひとつだけ残されていた、高度な時空魔法。

その魔法を使えば、時間も空間を凌駕できると言われている。

しかし、時空魔法を使うためには膨大なエネルギーを持った複雑に結合した魔素が必要だった。


理論上はずっと前から想定されている時空魔法がある。

時間軸と平行異世界が結ばれて、時間も異世界も自由に航行できる時空魔法。


理論的に完成した天才時空魔導研究者がいた。

直径500kmにもなる魔素加速装置が完成して、理論を実証する実験が行われた。

全てが完璧に作動するはすだった。


たったひとつの計算ミスがあった。

その計算ミスのため、時空旅行の魔法は時空激流を引き起こしてしまった。


となりの異世界である現代地球と天使が住む天空を巻き込んで時空激流は流れて行った。

過去方向への時間軸に沿って。


その結果、現代地球の西暦2100年にいた勇斗が巻き込まれた。

その勇斗を巻き込んだ時空激流が天空で天使ミントの横にいたユウトを巻き込んだ。


人間の勇斗と天使のユウトがひとつになり、ひとつの存在、ゆうとになった。

その存在が落ちたのが、この異世界だった。


異世界の人間として生を受け、19才までは普通に暮らしていた。それが勇斗の記憶開放で本来の

一部が現われてきた。

時空激流に巻き込まれた影響で潜在的に持っていた土魔法の力と一緒に。


ゆうとの中には人間・勇斗と同時に天使・ユウトも存在している。それが表に出てきたのはミント存在と出会い、覚醒することでだった。


ユウトを追って天空から地上に降りてきたミント。

やはり赤ん坊として生を受けたミントもまたユウトと出会うことで覚醒した。


「ミントはやはり天使だったんだね」

「ユウトも同じよ。天使なんだから」


やっと、天使ミントと天使ユウトはお互いを認識しあった。


名前が出てくるのは、天使だけ。そんなルールがあったりします。

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