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第201話 白狼娘のお願い

水の民の村から街に帰ってきた。

あっちにいるとき、保留してきた問題が再度持ち上がる。


狼娘、いや、今は白狼娘か。


巨大な魔狼だと思っていたら、青龍さんと同じ神獣だった。


それはいい。

たぶん、それはこれから何か良い結果につながるはずだ。


ただ、もうひとつの問題。


7歳くらいの幼女だと思っていたら、絶世の美少女に進化してしまった。


人間の年齢だとすると16歳。

ミントよりひとつ年上の見た目に進化してしまった。


これが困る。


「嫁にしろ」という要求を足蹴にしてきたのは、どう見ても幼女にしか見えない外見があったから。

絶世の美少女となってしまったら、それができない。


当然の様に、白狼娘は「嫁にしろ」と迫ってくるに決まっている。


どう対応すべきなのか。

自分の中でも整理ができていない。


一緒に冒険をしたり、飯を食ったりする仲間としては、大切に思っている。

危機が迫れば当然、助けにいく。


だけど、それは仲間としての意識だと思っていた。

女として、どう見ているか。


それが自分でも良く分かっていない。


水の村から帰って、白狼娘に会ったとき、言われてしまった。


「お願いがあるんだが」


もしかして・・・そういうことしたいって?

いやいや、いきなりはどうかと思う。


「服が欲しいと思う」


恥ずかしそうに言う。

あ、そうか。

前までの服はほとんど小さすぎて着れない。

今は、ミントの服を借りているけど、胸のあたりがきつそうだ。


ミントより胸はあるってことね。


「一緒に買いに行ってくれないか」


たしかに、狼娘だったころ、洋服を買いにいっているのを見たことがない。

誰かが買っては着たのを文句言わずに着ていた。


「よし、明日買いに行くか」

「ありがとう」


お買い物デートの予感?

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