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第187話 進化の実の効果は?

「「お前はなんだ!」」


ボス人間とリーダーがハモった。


光の中から現れたのは、10mはあろうかという真っ白な超巨大狼。


「あれ!しゃべれた?」


リーダーは今、普通にしゃべれることに気づいた。

ずっと口が動かせなかったのに。


確認したら身体も動かせる。

そうか、操作系魔法の効果が無くなったのだ。


「我は白狼。森の神の使いだ」

「どうして?あの狼が進化したのか?」

「そうとも言えるし、そうじゃないとも言える」

「はい?」


元々、巨大狼は森の神の使い、神獣ではあった。

ただ、まだ幼くて本来の力を発揮できるまでになっていなかっただけ。


進化の実により、本来の力を発揮できるまで、いきなり成長してしまったのだった。


「魔人よ。ここはお前がいるところではない。魔界に帰れ!」

「魔人!!!」


白狼になったことで、神獣が本来持つ知識も開放された。

だからボス人間が魔人だと、当然分かったのだ。


「ほう。魔人を知っているのか。すると、そなたもまた、太古の存在なのか?」

「神獣は、身体は何度も滅びるが、魂は永遠だからな」


魔人も白狼も何万年も前から存在する太古の存在だ。

人間と違い、生まれ変わっても同じ存在に成長する。


肉体は一時的なものにすぎない。


「なるほど。魔人と一緒で永遠の命を持つのだな」

「そういうことだ」


にらみあう白狼と魔人。

まるで、にらめっこをしているかのようだ。

しばらく沈黙の時が流れる。


先に口を開いたのは魔人だ。


「神獣がいるのだな、この森には」

「そうだ。神の領域であるぞ」

「そうなると、下手なことを私がすると、神の怒りを買うということか」

「そうなるな」

「では、私は退散するとしようか。神を相手にすることもないからな」

「それが良いだろう」


魔人は手をまわして、不思議な幾何学模様を空中に描く。

幾何学模様が完成すると、魔人の姿が薄れてくる。


「また会おう。次は何100年後かもしれないがな」


そういうと、霧のように消えた。


「ふう。魔人とはな。物語の中でしか知らないが」

「魔人だけならまだいい。魔人の後に魔神が来る。最後は魔神王が来るからな」

「そこまで来たら世界が終わるかもな」

「そうならないために神の使いたる我らがいるのだろう」



神獣になってしまった。天に帰っちゃうかな。


楽しく書いて、楽しく読んでもらえたらうれしいです。

ブクマと評価もよろしくです。


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