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第171話 巫女アイドルの誕生秘話

「なんだろう。今までのステージより地味だけど、なんか気持ちを揺さぶられる」


ミント応援団のそれぞれは声援をすることも忘れてステージ上のミントの舞を観ている。

それは、庶民も貴族も一緒で、ミントファンも、初めて観る人も一緒だった。


長いミントのソロの舞のあと、演奏が始まる。

すると、ミントと同じ巫女服を着たメンバー5人が合流して同じ舞を踊りだす。


「ずこいぞー、ミント。美しい舞だぞぉーー」


一気に声援が割れる様に上がった。


それに合わせる様に演奏のテンポが上がり、巫女舞が巫女ダンスに変わっていく。

激してダンスの後、劇に入る。


「リーダー、大丈夫?」


ミントが巫女ピンクに語りかける。


「私達、力を失ってしまったわ。巫女カラーズに変身できないの」

「そうね。だけど、ただ最初に戻っただけよね」

「・・・そうだったわね。私達が出会った時は、ただの巫女だったからね」


巫女カラーズ誕生秘話がふたりの会話として語られる。


静まりかえって、ふたりの話を聞いている観客たち。


そんな状況を顔を伏せているふりしながら、観察する巫女イエロー。


よし、いける。観客の心は握った。いけっ、ミント!

ステージの上だから、声は上げられないけど、心の中で叫ぶイエロー。


「私達の想いはこのクリスタルの中に閉じ込めているの。熱い熱い想いをね」


ステージが始まる直前にアクシデントを知ったプロデューサーの土魔導士。

今回はプロデューサではなく、ただの観客として観客席で見ている。


そのクリスタル、前にミントに貸したあれ、だよな。

大きくて透明度が高くてミントのお気に入り。


それをこんなところで小道具として使うのか。

やるな。


「だけど、想いは秘めているだけではダメなの。想いは弾けてこそ、広がるのよ」


ちょっと待て、ミント。

もしかして、ヤバいこと考えていないか?


「みんな集まって、私達の想いをひとつにするのよ」

「「「「「はいっ」」」」」


あー、やっぱり。まぁいいか。またクリスタル採取にいこうね、ミント。


「6人の想いを受け止めてクリスタルよ」


透明だったクリスタルが輝きだす。

土魔素が思いっきり流入しているのが分かる。


おいおい、ミント。

そんなことに土魔法を使ってどうするのよ。


「「「「「「私達の想いを受け止めて」」」」」」


眩しいくらいにクリスタルが輝きだす。


妙に盛り上がっているステージですね。


楽しく書いて、楽しく読んでもらえたらうれしいです。

ブクマと評価もよろしくです。


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