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第170話 ただ巫女の登場

「「「ミントーーー」」」


ちゃっかり最前列に陣取ったミント親衛隊の面々がミントコールを始める。

令嬢の演奏は盛況のうちに終わり、次は巫女メイドアイドルのステージだとアナウンスが入る。


「楽しみですな、伯爵。令嬢さんの演奏も素晴らしかったが、次のステージが楽しみにしてきたんです」

「実は私もでして。何度かステージを観ていて、ミントファンなんですよ、私も」

「聞きましたよ、オークションの話。伯爵すらもファンにしてしまうミントというアイドルを観たくてここに来たようなものです」


貴族の間でもミントの噂は広まっていて、巫女メイドアイドルのステージを楽しみにしている貴族も多くいた。

もちろん、庶民においては人気絶頂状態で、巫女メイドアイドルを知らない人はいない状態になっている。

普通のステージだと、アイドルを観にいくといえない人も、湯ンデレラ城のオープンイベントだから、安心して観にこれた人もいる。


「いよいよ、はじまりますな」

「楽しみです」


巫女アイドルのテーマ曲の演奏が始まる。

今回は12人もの音楽隊が綺麗な演奏をしてくれる。


ステージの幕があがる。


そこには、6色の巫女衣装をまとった、アイドルが・・・・いなかった。

ひとりだけ、伏せた状態の巫女衣装の人がそこにはいた。


演奏が止まる。

静寂。


観客たちは何が起きたのか、分からずザワザワしている。


普通の巫女衣装の人が起き上がる。

ミントだ。


「私達は力を失いました。ごめんなさい。せっかく応援してもらったのに・・・」


寂しそうなミントの声。

その時、舞台の上から、ひらひらと落ちてくるものがある。


ボロボロにになって巫女レッドの衣装。

ミント用の物だ。


それだけではない。

続いて、他のメンバーの衣装も話ボロボロになった状態でひらひらと落ちてくる。


「もう、私に力はないの。そして、他のメンバーも。ごめんなさい。何もできなくて」


シーンと静まり変える観客席。

だけどひとりだけ、声援を上げる男がいる。

ミントの応援団長だ。


「いいんだミント!何もできなくったって、僕は君を応援するよ」


それにつられて他の応援団のメンバーも声援を贈る。


「そうだそうだ。がんばれミント」


そんな声援を受けたミントは弱々しく立ち上がり、龍神の巫女舞を無音のまま舞いだした。


静かなミントの舞。ちょっといいかも。


楽しく書いて、楽しく読んでもらえたらうれしいです。

ブクマと評価もよろしくです。


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