第166話 日替わり少女といちゃいちゃ
「すると、あの少女の潜在能力はそれほどでもないんですか?」
「そうなのよね。いきなり土魔法なんて無理なはずなの」
確かに無理だ。
この胸の谷間を見せつけられて、覗き込まないなんてことは男として無理だ。
チラチラと、街コーデのお姉さんの胸の谷間を身ながら会話をしている。
話題は昨日の密着トレーニングでの街少女の結果だ。
「今回はちゃんといろいろな検査した後にお願いしたのよ。見てよ、これ」
1枚の羊皮紙にビフォー・アフターと2段になっていて、数字が2段で横に並んでいる。
「数字は良く分からないけど、上と下では全然違いますね」
「そうなのよ。全く別人と言ってもいいくらい」
ますます、わからなくなった。
あのトレーニングで街少女は急に土魔法ができるようになった。
それも魔術師ギルドなら、すでにC級程度になるはずだという。
「普通なら、魔法学校で最低2年、冒険者として3年はかかるのよ」
「それがたった1日ですか」
最初は街少女の潜在能力だと思った。
ところが、それは検査済で、そこそこある程度。
「あと残るは、昨日のトレーニングしかないという結論なのよ」
つまり私のせいだ、というのだ。
本当かな。
たった1日のいちゃいちゃみたいなトレーニングでそこまで魔法が開花してしまうのか?
「悪いけど、今日もお願いできるかしら。検証のため」
そう言って、もうひとりの少女を連れてきた。
そばかすがちょっと目立つ少女。
だけど、素朴なかわいい子だ。
だいたい15歳くらいか。
「この子も昨日と同じことして欲しいの」
「今日は私しかいないから、ちょっと違うけどやってみますね」
それから2時間ほど。
みっちりいちゃいちゃして、街コーデ姉さんの所に戻ってきた。
「どうでした?」
「はい。土魔法使えますね。彼女も」
「やっぱり」
なんと。
私といちゃいちゃ2時間で土魔法のスキルが開花してしまうのだ。
それも5年間かかる程度のレベルで。
「間違いなく土魔法ができる人を増やす最高の方法ね。最初さえやってもらえれば、あとは魔術師ギルドがなんとかしてくれるというのよ」
最初だけいちゃいちゃ。
それはすごく効果高いかも。
その日から30日連続で、夕食前のいちゃいちゃトレーニングが日替わり少女で行われることになった。
楽しく書いて、楽しく読んでもらえたらうれしいです。
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