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第152話 初めての魔力貯め

魔力を巡らすこと5分間継続して、いったん止める。

ガクンと彼女の身体から力が抜ける。


「はぁはぁはぁ」


彼女は肩で息している。


ちょっとクールダウンタイム。

「がんばったね」と頭でも撫でてあげたいけど、それするとクールダウンになりそうもない。


用意されていたガウンをかけてあげる。

それから10分ほど離れて、彼女の様子を観察してみる。。


うん、だいぶん落ち着いてきたかな。


「どう?大丈夫かな?」

「あ、はい。大丈夫です」


彼女は顔は上気したまま答えて、伏した姿からソファーに座る姿に戻る。


ガウンは羽織っている。

だけど、長い髪は乱れたままだ。


「どうだった?」

「すごく・・・気持ち良かったです」


うーん、そうじゃなくて。

でも、魔力のことは聞いても分からないか。


「今の状態が魔力を巡らした状態なんだ」

「はい。なんとなくわかります」

「自分で魔力を巡らすことできる?」

「ええっ、どうやって?」


そうだよね、分からないものだよね。

ちゃんと説明しないと。


「うーん、さっきの状態をイメージしてみてくれる?」

「はい・・・あっ、ちょっと身体が熱くなってきました」


うん、ちょっとだけだけど、彼女の身体の中で魔力が巡っている。

若いからかな。ずいぶんと習得が早いな。


「その状態が魔力を貯めた状態なんだ」

「へぇー、そうなんだ」

「その状態だと魔法が使えるようになるんだ」

「どうやるんですか?」


うーん。まだ早いかな。


「それは、今はやらない。下手に、ここでやって、なんか壊すと大変だから」

「あ、そうですね」

「どうしよう。今日はここまでかな」

「えっ、その・・・もう一回やりませんか?」


彼女がモジモジしながら言う。

相当、気持ち良いんだなぁ、あの状態。


「ダメだって。そういうんじゃないから」

「もっと、習得したいんです・・・」


嘘でしょう、その顔。

勉強しようとか訓練しようとか。

そういうときの顔じゃないよね、それ。


ずっごく誘われている気分。

だけど、ここじゃ無理。

だって、絶対、伯爵さん。覗いているって。


「そろそろ、いいかな」


ほら、すっごく、いいタイミングで登場。

まだ約束の一時間が経ってないし。


「はい。だいたい終わりました」

「じゃ、入るぞ」


髪の毛を整えている美少女。

やっぱりかわいいな。


「もうひとり連れてきたぞ」


そう言って入ってきた男は・・・。


大変良くできました。そして、大変良く自分を律せました。

楽しく書いて、楽しく読んでもらえたらうれしいです。


新連載、初日の日間ランキング47位でスタートしました。

今日はもっと上がると思います。


当初は毎日4話アップの予定です。

よかったら、読んでくださいね。


『「料理人は引っ込んでろ」と言うけど、錬金料理人って実は超強力な奴なんです』


https://ncode.syosetu.com/n7657ev/


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