151話 密着トレーニング
「脱ぎましょうか」
えっ、いきなり?
それも、恥ずかしそうにそんなこと言わなくても・・・。
「大丈夫だよ。最初は軽くやってみよう」
「はい」
美少女の手をとり、応接セットのソファに誘導する。
ふたり並んで座る。
「左手を出してね」
「はい」
右手で美少女の左手を握る。
「これから、私の中で魔力を巡らせるからるね」
「はい」
軽く土魔素を身体に巡らしてみる。
「あっ」
「なんか感じる?」
「手がちょっと熱く感じます」
「私の手の熱さを感じているのかな?」
肌を触れて魔素を巡らすと彼女の魔法開発になる。
そうは聞いているけど、現実になにが起きているのかは分かっていない。
「いえ。わたしの中から手に何かが集まってきている感じです」
「そうなのか」
原理は分からないけど、彼女の中の魔素が巡り始めたらしい。
「もっと強くしてみるね」
「はい」
ぐんとパワーをかけて、身体の土魔素を巡らせる。
だいたいレンガだと100個作れるくらいかな。
「ああっ」
「どうした?」
「身体がちょっと熱くなっています。手はずいぶんと熱いです」
このくらいでそんな反応があるのか。
だけど、これ以上は手だけだと無理だな。
バランスに無理がある。
「ここに、寝てみて」
「はい」
上気した顔で美少女がソファに寝転がる。
私は立ち上がっている。
「もっと肌を触れる部分を広げるよ」
「はい。ああっ」
シャツの下をめくっておなかに触れる。
「気持ちいいです」
「そうなのか?」
「胸と胸。腕と腕。手と手。それぞれ密着されるからね」
「あーーーあ」
話聞いてないな。
抱きついてきてしまった。
どうも、女性は魔力の循環と快感が近いところにあるみたい。
「いくよ」
だきついた形でもいいかと、魔力を巡らす。
「ああああーーーっ」
「しぱらく、このままでいるね」
「あーーーー」
口を大きく開いたまま、すごく感じてしまっている。
約5分間。
それを継続して身体を離した。
ちょっと、危ない話ですね。
楽しく書いて、楽しく読んでもらえたらうれしいです。
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