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第146話 実験畑の村からの報告

土魔法の実験をしている村から、俊足君がやってきた。

足が速いことから連絡係になった俊足君は村の状況を伝えてくれる。


「実験畑は作物によって結果が違っています」

「どんな結果?」

「最初に試した日曜カブは育ちが良く5日でカブの重さが3倍程度になることが確認されています」

「うん、それは知っている」

「土魔法をかけた畑ならだいたい同じ結果になっています」

「よかった。でも、大きくなったら味が落ちているんじゃない?」


なんでも、大きくなればいいというものじゃないからな。

ちゃんと味までチェックしてくれているかな。


「それは大丈夫です。甘さが増したと評判も上々です」

「うん、完璧」

「だけど、他の作物は良くない結果もでています」

「そうか。作物の種類によるのか」

「ええ。基本的に地下の部分の発育が促進されています」

「あ、魔素があるのが地下だから、そうなるのか」

「普通に実がない作物は根はしっかりと伸びるんですが、実に栄養があまりいかないみたいで、実がちょっと小さくなってしまいます」


そうか。

芋みたいなものなら、根の発育か良いと収穫が増えるけど実の物は根だけじゃダメなんだろう。


「残念だなぁ。それだとイマイチ。他にいい方法ないかな」

「爺さんが、他のことも組み合わせて実験しています。根は作物の基本だぁ、って言って」

「根の力を上にあげる方法が分かれば、他の作物も効果できるんだけどね」

「ぜったい方法はあるって言っています」


ここは農業爺さんにお任せだね。


「もうひとつ、お知らせが」

「なんだい?」

「村で一緒にいた娘を覚えていますか?」


もちろんです。

一緒にいただけじゃなくて・・・まぁ、それは内緒。


「彼女からの手紙です」

「あ、ありがとう」


なんだろう。ちょっと気になる。


「後から馬車に乗って街にきます。よろしくとのことです」

「ええー、どういうこと?」

「詳しくは手紙で、とのことです」


俊足君が帰ってから、手紙を読む。


実験畑でとれた作物を持って街で試しで販売することがかかれている。

その売り子に選ばれたから、いろいろと教えてほしいとのこと。


「へぇ、売り子かぁ。確かに売るなら爺さんより彼女のほうがいいね」


同じ市場で売るにしても、華があるからな。


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