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第137話 湯んデレラ城のプロトタイプ完成

スーパー温泉ランド『湯んデレラ城』を関係者に説明するなら、言葉や絵では無理だ。

部分的でいいから、実際に作ってしまうのが早い。


そう街コーデのお姉さんと意見が一致した。

湯んデレラ城のプロトタイプ構築の案を街長に相談したら二つ返事でオッケーが出たと、お姉さんが喜んでいた。


実は、僕の方からも、街長さんに根回しをしておいたのだ。

それも、すごい武器も用意して。


「街長さんが乗り気なら、ガンガンと造ってしまいましょう」


湯んデレラ城は全部で5つのエリアを考えている。

男湯、女湯、混浴、温泉プール、休憩エリアの5つ。


プロトタイプでは、女湯だけを作り、どんなものが出来上がるのかイメージしてもらおうとなった。


「でも、男湯からの方がいいんじゃない?」

「こういう施設は奥方の意見が実は一番重要なんです」

「あ、そうですよね」

「もちろん、男性の方にも臨時男湯の時間を作って体験してもらいますよ」


本当の理由はそれだけじゃない。

でも、街コーデ姉さんには、絶対その理由は悟られてはいけない。


翌日、すぐに土魔法を駆使して、湯んデレラ城のプロトタイプの構築を始めた。


「すごいですね」

「ええ。土魔法は便利なんです」


相変わらず、胸を谷間が素晴らしい街コーデ姉さんが見学している前で、湯んデレラ城を造っていく。


まずは、源泉の井戸を掘って、大量の温泉を湧き出すようにする。

その温泉を溝で誘導して、いくつもの浴槽に流れるようにしていく。


「思ったより温泉が熱いから、長い溝で冷まして行きましょう」


ひとつひとつ、温泉が湯船に入るまでを考えて溝を掘り、湯船も設計していく。

その上で、湯船を囲う建物を作り、露天風呂はその外になるようにする。


「露天風呂は覗かれないように、木を植えるんですよ。今は仮で囲いを作っておきました」

「こんな複雑な構造物、よく何も見ないで造れますね」

「はい。土魔法はイメージさえあれば、大抵の物は造れてしまうんです」


そうは言っても、湯んデレラ城は大きくて複雑で、一筋縄ではいかない。

街コーデ姉さんには、余裕で造っているふりをしていたが、細かいところで失敗は色々とあって

修正しながらの土魔法作業になってしまった。


一日では造り終えることができずに、翌日一杯、土魔法作業を続けることにした。

説明とかも大変なので、明日はひとりでモクモクと作業することになった。


できたぁ。温泉は楽しいね。


今、この小説は1日4話アップ中です。

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