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第130話 ガラスの神殿

「素晴らしいですな」

「吾輩も満足しておるぞ」

「そう言ってもらえると、うれしいです」


大神官さんと青龍さん、そして私とミントと狼娘がここにいる。


ここは、神山の7合目。

ドラゴ大神の奥宮がやっと出来上がったのだ。


着工して2日で完成・・・やっとじゃないか。

どんな形にする、とかを延々と大神官とミントと私で話していた。


決定すれば、あとチャチャっと造れてしまうのは便利だな。


奥宮は3合目にある神殿と基本的な形は一緒だ。

ただサイズは1/4しかない。


もうひとつの違いは材質だ。

奥宮はキラキラ輝く青い神殿で、硬化ガラス製になっている。


そもそも、ガラス製になったのは、ミントのミスが原因だ。


「あっ、割っちゃったぁ~。ごめんなさいっ」

「大丈夫だよ、ほら」


ミントが洗い物をしていて、ガラスのグラスを落として割ってしまった。

なんか気にしていて、かわいそうだから、土魔法で直してあげた。


「ほらっ」


ガラスの破片を土魔法で集めて、塊をつくり、そこからグラスの形に形成する。

それが一番簡単な方法だ。


だけど、せっかくだから、魔法ぽい方法で直してみた。

散らばった破片を散らばった方向と逆方向に移動する。

すると、元のグラスの形になるように破片が集まってくる。

パズルを合わせるように、元の形にして破片と破片と接合して完成。


これをすると、割ったときの逆回しみたいに見えて、いかにも魔法で直しました感がある。


「えっ。もしかして、ご主人様」

「なんだい?」

「ガラスの物って土魔法で作れるんですか?」


あっ。

そういえば、ガラス製品って魔法で作ってない。


家を土魔法で作るけど、窓ガラスって入れていない。

そもそも、庶民の家に窓ガラスなんて高価すぎて使われていないから、忘れてた。


ガラスは土魔法で作れてしまうし、加工もできてしまう。

そのうえ、混ぜる金属によっていろいろな色が出せる。


「できるよ。そういう意味だと得意な素材の一つだな」


こんな話をするのは、前にミントにがっかりされてしまったことがある。

土魔法で金属の物は作れないのかって言われたとき。


私が短剣を砥石で研いでいるのを見て、ミントが言ったんだ。


「ご主人様って、短剣を土魔法で作ることはできないんですか?」


鉄はもともと、地面の下にある鉄鉱石。

だから、土魔法で加工ができると思ってしまう。


「それは無理なんだ」


鉄鉱石の時点では、石の一種だから土魔法で扱える。

鉄鉱石から不純物を取り除いて鉄のインゴットを作ることはできる。


だけど、鉄になった時点で土魔法が効かなくなる。

金属自体は、土魔法では扱えない。


だけど、ガラスは違う。

ガラス製品になっても、土魔法で制御できる。

陶器やセラミックができるとのと同じ様に。


「今度、ガラスで何か作ってくださいね」


そんなミントのリクエストに応えて作ったのが、ドラゴ大神の奥宮。

青くキラキラ光って綺麗なんだよね。


「これは美しい神殿であるな。予は満足じゃ」


いきなりミントの口調が変わる。

あ、龍神様、お出ましだ。


「ここは龍神様をお慕いする方が参拝に来る場所です。参拝者にご利益をお願いしますね」

「わかった。参拝者に導きを授けるとしよう」


おおーっ。

この奥宮までくれば、龍神様の力が使えてしまう。

素晴らしいことではないか。


ガラスの件は、コメントでアイデアいただきました。土魔法で出来るはずってね。

なにか土魔法でやってみて欲しいことがあったらコメント頂戴ね。


一緒に楽しく書いてみませんか。

そして、楽しく読んでもらえたらうれしいです。


ブクマと評価もよろしくです。


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