表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
112/311

第112話 ミントの誕生日の準備をしてみる

「すいません。買い物に付き合ってもらって」

「いえ、いいんですよ。ミントさんには私も助けてもらっていますから」


今、街の服関係のお店が立ち並ぶあたりにきている。

一緒にきているのは、聖女さん。


なんだかんだ言って聖女さん、センスがいいんだよね。

元々、聖女だから煌びやかな恰好なんてしていない。

普段着でも白をベースにしたシンプルな服装だ。


でも、小さなアクセサリーをしていたりして、それがすごく似合っている。

こういう、小技を使える女性はファッションセンスもあるんじゃないかと思って買い物に付き合ってもらった。


「ミントさんなら、かわいいバックなんてどうかしら」

「あ、それいいですね。まだ布の袋ですからね」


ミントは最初に渡した布の袋を持ち歩いている。

年頃の娘なのに、それはどうかと思う。


「このうさぎの毛皮のバックなんて、似合いそう」

「でも、小さくないですか?」

「いいのよ。女にとって、バックは実用性よりファッションなんだから」

「そういうものですか?」


ちょっと納得できないけど、反論なんてもっとできない。

だけど、このふわふわ感は、たしかにミントに似合いそう。


「喜ぶと思いますよ、ミントさん」

「そう思います、私も」


プレゼント用に綺麗な箱に入れてもらった。

やっぱりプレゼントらしさは必要だよね。


「しかしまぁ。このあたりには初めて来たけど、すごいですね」

「ええ、ここは女の聖地ですから」

「聖女さんが聖地なんて言っていいんですか?不遜じゃないのかな」

「聖女の前に、ひとりの女性ですから」


洋服、アクセサリー、バック、帽子、ベルト、靴。

とにかくありとあらえる女性を着飾る品々がならんだお店が通りの両方にずらっと並んでいる。

きっと、ここで売られる商品はこの街の経済を左右する金額なのだろう。


このあたりも、土魔法で整備したら、もっといいストリートになると思う。

なんなら、ストリートを2階建てにして売り場面積を2倍に増やす、なんてこともできるな。


店は2階建てが一番多いけど、2階はお店ではなく住居になっている。

そこも活用したら、もっとにぎやかなストリートにできるんじゃないか。


おっと、今日はそういう意味でここに来たんじゃなかった。

ミントのためだ。


買い物が終わったから、さっさと帰ろう。

ここは、ここで。

きっと多くの男女を破産に導いた魔物が住んでいるに違いない。


祝!ミント15才

楽しく書いて、楽しく読んでもらえたらうれしいです。

ブクマと評価もよろしくです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ