第105話 農村視察への馬車の中
「と、いう訳で農村視察にいくことになりまして」
美少女メイドちゃん3人を連れて、あとミントと狼娘。
美少女メイドちゃん達の説明をリーダーにしておく。
メイド募集イベントの仕切り役がリーダーだから、ちゃんと報告しないダメだからね。
「えっ、村にミントさんとこのメイド達もいくんですか?」
「うん。メイドで私の身の回りのお世話役なので」
「それならば、俺もいかないといけないね」
まぁ、そうなるわな。
ミントはいるし、他のかわいこちゃんもいるし。
別に戦いに行く訳じゃないから、リーダーは来なくてもいいんだけど、交渉役とか使い道ありそうだからいいか。
女剣士はギルドの依頼になっていないことに興味ないのは聞くまでもないし、大神官さんが来るとややこしくなるだけだから誘わない。
今回は、男は私とリーダーの二人。
あと女性の5人の総勢7人だね。
「こちらです」
街長が手配してくれた馬車にみんな乗っていく。
私の横はミントと狼娘。
リーダーの方に美少女メイド3人組。
なんか、リーダー楽しそうに話している。
若い女性好きだなぁ、この人。
まぁ、私も人のことはいえないけどね。
予定している農村までは3時間。
ちょうどいい感じの小旅行だね。
馬車の中で狼娘が私に話をふってきた。
「どんなとこにいくのだ?」
「川の近くにある農村みたいだぞ」
「そこで何をするのだ?」
「視察・・・えっと、その村の状況を見る仕事・・・分かる?」
「わからない」
うーん、視察を狼娘に説明するのは難しいな。
いきなり、女性が3人増えて、機嫌が悪い気もするし。
「今度はね。土魔法で農業をするのだよ」
「何か野菜を作るのか?」
「作るのは農民さんだけど、それのお手伝いをするというか」
「なにができるんだ?」
「畑を耕すとかは、土魔法は得意だけどね」
たしかに何ができるのかはわからない。
まぁ、そのための視察なんだけどね。
「きゃあ。虫っ。こわぁーい」
グラビア系メイドちゃんが馬車に入ってきた虫に驚く。
ずっと街で暮らしていたみたいで、虫とか苦手らしい。
この娘は、農村生活、無理じゃないの?
街長、見た目だけで選んでいるのがバレバレ。
「大丈夫さ」
何気に、グラビアメイドちゃんを抱き寄せて虫を追い払っている。
あ、その手、そこにある必要性ある?
リーダー、単に役得を狙っただけだろ。
ミントと美少女メイド3人組は、楽し気に話している。
狼娘は、黙ってそれを見ている。
リーダーがなんとか女4人の話に入ろうとしているけど失敗している。
まぁ、それぞれが楽しいのはいいことだ。
街から村へ。別の場所に行くと何か起きるかな。ドキドキ。
今日は、日曜だから、更新多めです。5話の予定。今が3話目であと2話更新します。
楽しく書いて、楽しく読んでもらえたらうれしいです。
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